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2005年12月08日

中京女子大学、ADを中心とした職制改革

日本私立学校振興・共済事業団
 ∟●「月報私学」 12月号(No.96, 2005)

 大学全入時代の幕開けとなる二〇〇七年を目前に控え、学齢人口減少に対応すべく、各私学においては既に様々な取組みがなされています。
 教育内容や授業方法の改善を目的とするFD(Faculty Development)や、研修の充実による職員の専門性の向上を図るSD(Stuff Development)を積極的に進めて、私立学校の構成員のスキルを高めていく方策もそのような取組みの一環と言えます。
 現在ではこのFD=教員、SD=職員という構造が一般化していますが、今回ご紹介する取組みはこの構造を越えて、教職員一体型の総合的な人材開発と職制改革を目指す事例です。
 私学経営相談センターでは、今年四月に愛知県の中京女子大学を取材させていただきました。谷岡郁子学長の下、事務局長(改革当初)として教職員組織の刷新に着手されている、八木沼圭司常務理事・経営管理局長(以下、八木沼氏)が提唱するAD(Administrative Development)の内容を詳しく伺うことができました。以下に現在もなお進行中である同大学の改革事例をご紹介いたします。今後の私学経営に必要な組織づくりと人材育成のための参考資料としてご活用ください。

一 アドミニストレーターとは

 アドミニストレーター(Administrator)という言葉は、現在非常に注目を集めている言葉で、米国の大学では学長以下副学長や部門のディレクターなどに相当する職位を指します。米国の場合には、財務担当や入試担当、教務担当といったそれぞれの分野に専門のアドミニストレーターがおり、彼らは各自の専門領域に応じた学位や経験を有していると言われます。日本における従来の大学職員と比べると、非常に専門性が高く、学内での異動よりも学校間での「転職」が一般的とされます。
 近年、私学を取り巻く環境の厳しさに対応すべく、大学経営のプロフェッショナルを養成することの必要性が、日本でも求められるようになりました。いわゆる米国型のアドミニストレーターに準ずる、専門技能を有した大学職員の養成を目的として、様々な学会や研修会が開かれるようになったことは、ご存知の通りです。二〇〇一年には桜美林大学大学院において「大学アドミニストレーション専攻」がスタートし、大学職員養成のための専門職大学院として注目を集めました。こうした教育・研修活動は今後も活発なものとなっていくでしょう。

二  中京女子大学におけるアドミニストレーターの定義

……以下,上記URLを参照して下さい。


投稿者 管理者 : 2005年12月08日 00:11

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