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2005年12月27日

「労働は商品ではない―労働分野における規制改革・民間開放を問う―」

全労働
 ∟●「労働は商品ではない―労働分野における規制改革・民間開放を問う―」

有期雇用は、労働者を解雇付きで雇用するということ

【脇田】私が一番に言いたいのは、解雇は本来あってはいけないことだし、非正規雇用の中でも特に有期雇用契約は例外的なものでなければならない、ということです。ところが、日本では労働者派遣法ができた後、有期雇用契約が広がっている。これは労働者を解雇付きで雇うということです。労働契約法制が変えられて、解雇規制が緩くなる。そのことは確かに大変ですが、すでに二の丸、三の丸は非正規雇用という形で解雇規制が緩められているのです。労働契約法制のねらいは、本丸の正社員部分の規制も緩めてしまおうということだと思います。大学教員の任期制法が問題になった時、私は京都の私立大学教職員組合連合の委員長をしていましたが、大学教員に任期を付けるというか、解雇を予定する雇用はいけないと言ったのです。ところが、大学には非常勤講師の人がたくさんいますが、そのことに対する正規教員の反応は非常に弱い。切迫感が感じられないのです。非正規雇用という、一番苦しんでいる人たちに手を差しのべて、共にたたかって、非正規雇用を見直していかないと労働契約法制は必ずやられる、たたかえない、と思っています。 もう1つは、周りに目を向けるということです。非常に忙しい中で、次々といろいろなことが出てきて、それに追われてしまいがちですが、自分たちの周り、仕事を含めて、それが本当にいいのか、あるいは自分たちのすぐ近くに非正規雇用の人たち、あるいは中小零細企業の人がいる。そういった人たちと連帯をしたたたかいが必要ではないか。


投稿者 管理者 : 2005年12月27日 00:21

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