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2006年02月22日

都立高校半数以上で包括的職務命令

「日の丸・君が代による人権侵害」市民オンブズパーソン
 ∟●都立高校半数以上で包括的職務命令

都立高校半数以上で包括的職務命令

「日の丸・君が代」強制を巡るこの一週間の東京の動きを都立高校を中心に報告し、東京・全国の闘いを訴えます。

●都立高校半数以上で包括的職務命令
先週15日をピークとして、都立高校各職場で校長が「口頭による職務命令(包括的職務命令)」を発出しつつあり、現時点で前都立高校の半数を超えたものと思われます。各職場では「職務命令の根拠」「憲法・教基法などの法令を検討したか」「裁判となったら校長は被告になる覚悟はあるか」、「教育現場には職務命令は不要である」と校長を追及していますが、一部を除きなかなか職場ぐるみの闘いは厳しい状況にあります。しかし「日の丸・君が代」強制は「物言わぬ教師作り」でもあります。職場・職員会議で積極的な論議を巻き起こし、闘いを広げましょう。

●都教委、各校長へ要請・申し入れを!
一方、保護者・市民・地域などによる都教委への申し入れも活発化しています。特に今年は、保護者・市民有志による申し入れが多くあります。都教委・校長への要請・申し入れは一人でもできます。都教委への要請・申し入れでは、「生徒・保護者に強制するな。不起立等で教職員を処分するな。不当処分を撤回せよ。」、校長への申し入れはでは、「生徒・保護者に強制するな。職務命令を出すな。」を中心に行いましょう。実は、校長は「居留守」を装う例が多いのです。学校窓口で「不在」と言われたら「教頭(副校長)を出して下さい。」と言って下さい。管理職が二人とも不在はめったにありません。また、保護者・市民の要請・申し入れがあっても、職員会議等では、「(強制反対の)都民・保護者の声は私のもとには全く来ていない。」などと平然とウソをつく校長も多いのです。

# 弁護士によるビラまき弾圧監視については都教委包囲首都圏ネットで扱っています。早急にご連絡下さい。
# 教職員の相談はこのメールの最後の「ホットライン」にご連絡下さい。

●都教委が井出指導部長名で新たな通知(2月10日付)を発出
「職務命令は校長の権限と責任」と言いながら職務命令書の作成の「留意点」を指示(指導)して都教委が自己矛盾を露呈しています。また、都教委の狙いが教職員に対する職務命令をテコに生徒の斉唱にあることが明確になっています。これまでの情報(校長連絡会、教頭連絡会)を総合すると卒業式予行で教頭など管理職が「生徒に立て、歌え」と「君が代」繰り返し斉唱指導(強制)する危険性が強まっています。

以下、全文を掲載しますので、職員会議、職場交渉、都教委・校長への要請・申し入れで活用して下さい。

入学式・卒業式等の適正な実施について(通知)

平成18年2月10日 
教育庁指導部長井出隆安

入学式・卒業式等の儀式的行事を適正に実施するために、校長が教職員に対して個別に職務命令を発出する場合には、下記の点に留意して、校長の権限と責任に基づき、職務命令書を適切に作成するようお願いします。

1 各教職員が自らの職務を明確に理解できるように、児童・生徒への指導、司会、ピアノ伴奏等の具体的な職務ウ内容を、実施要項とは別の文書によって個別に示すこと。

2 児童・生徒への指導に当たっては、学習指導要領に基づき適正に指導することを明示すること。

3 平成15年10月23日付「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について(通達)(15教指企第569号)及び実施指針に示された内容に従うこと。


投稿者 管理者 : 2006年02月22日 00:05

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