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2006年04月06日

横浜市立大学教員組合声明、教員組合を無視した大学当局の一方的姿勢に抗議する

大学改革日誌
 ∟●最新日誌、4月5日(1)

横浜市立大学教員組合声明
教員組合を無視した大学当局の一方的姿勢に抗議する

1.3月27日の折衝において大学当局は、2006年度の賃金について、昨年度に実施された定期昇給相当分の積み上げを行なわない考えであることを示した。このことは、実質的な賃金水準引き下げを意味しており、労働条件の重大な不利益変更に当たる。当局は、当組合の要求している団体交渉にも応じないまま、この方針を3月末まで当組合に対して一切知らせず突然明らかにしたものであり、このような賃金「凍結」を認めることはできない。
2.昨日、学長は研究院全体会議および学部教授会の場で、本年度において教員評価制度の「プレテスト」を実施することを表明した。しかるに評価制度については、かねてから当組合が、その内容を明らかにし、かつ組合との協議をおこなうよう団体交渉等で要求している事柄である。このような重大な教員の労働条件にかかわる問題について、組合との交渉を経ないまま一方的に強行することを認めることはできない。また、このような発言によって既成事実を積み重ねることは許されない。
3.当組合は2月27日に口頭にて団体交渉を申し入れ、3月9日付で団体交渉申入書を手交している。上記のような重大な案件を含めて、当局はわれわれ教員組合と誠実に交渉する義務がある。早急に団体交渉に応じることを強く求める。
2006年4月5日
横浜市立大学教員組合 

(以下、2006年4月4日付け申入書を添付)
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2006年4月4日
公立大学法人 横浜市立大学
理事長 宝田 良一殿

横浜市立大学教員組合
執行委員長 岡 眞人

申し入れ書

1.3月27日の折衝において大学当局は、2006年度の賃金について、昨年度に実施された定期昇給相当分の積み上げを行なわない考えであることを示した。このことは、実質的な賃金水準引き下げを意味しており、労働条件の重大な不利益変更に当たる。当局は、当組合の要求している団体交渉にも応じないまま、この方針を3月末まで当組合に対して一切知らせずこの方針を突然明らかにしたものであり、このような態度は極めて不当である。

 昨年2月、当局は教員に対する説明会において、2005年度の給与について、定期昇給分を積み上げると説明していた。これについては、「経過措置」であるとの理由付けがなされたが、それは、当局が実施しているとする「年俸制」においては、従来どおりの賃金水準・労働条件がどのように不利益変更なしに実施されるのか不透明であるためにとられた「経過措置」なのである。「年俸制」の具体的内容も明らかにされていないという状況が変わっていない以上、この経過措置を継続しなければならないのは当然のことである。そうした措置をとらずに年俸を一方的に「凍結」することは、違法な労働条件の不利益変更であり許されるものではない。

 組合との協議なしに、このような重大な決定をしようとすることは、当組合と誠実に交渉する義務を無視し、また、労使のあいだの信頼関係を破壊する行為であると言わざるをえない。当局はただちにこの問題でわれわれ教員組合との団体交渉に応じることを要求する。

2.本日、学長は研究院全体会議および学部教授会の場で、本年度において教員評価制度の「プレテスト」を実施することを表明した。しかるに評価制度については、かねてから当組合が、その内容を明らかにし、かつ組合との協議をおこなうよう団体交渉等で要求している事柄である。このような重大な教員の労働条件にかかわる問題について、組合との交渉を経ないまま一方的に強行することは許されることではない。また、「プレテスト」(試行)の実施予告の趣旨であったとしても、当組合との十分な交渉を経ずに、公的な場で責任ある職にある者がこのような発言をおこなうことはきわめて不適当であり、一方的に既成事実を積み重ねようとする行為と見なさざるをえず、これも労使間の信頼関係を損なうものである。当局はこの問題についても早急に教員組合との団体交渉において協議することを要求する。

3.当組合は2月27日に口頭にて団体交渉を申し入れ、3月9日付で団体交渉申入書を手交している。上記のような重大な案件を含めて、当局はわれわれ教員組合と誠実に交渉する義務がある。にもかかわらず、団体交渉を遅延させていることは極めて遺憾である。こうした態度を改め、早急に団体交渉に応じることを強く要請する。
以上


投稿者 管理者 : 2006年04月06日 00:01

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