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2006年06月05日

大阪芸術大不当労働行為事件、塚本理事長が労働委員会の証人出頭拒否

大阪私大教連
 ∟●「私大教連おおさか」2006年5月20日(No.30)より転載

塚本理事長が労働委員会の証人出頭拒否

 大阪芸術大学不当労働行為事件(不当配転・昇格差別)の審問は最終段階にさしかかり、塚本学院・塚本邦彦理事長の証人尋問が4月25日に予定されていましたが、直前になって理由も明らかにしないまま証人出頭を拒否したため、当日は調査に切り替わりました。
 この証人尋問では塚本理事長主導で行なわれている常務会で不当配転などの組合員差別を決定した密室人事を明らかにしようとしたものでしたが、塚本理事長は学院側弁護団の説得にもかかわらず「行かない」として拒否したものです。1月25日に証人尋問が決定されたにもかかわらず3ヶ月近く経っての出頭拒否は、いたずらに事件の解決を遅延させ、審問制度を愚弄する反社会的行為です。
 近年塚本理事長はコンプライアンス(法令遵守)を口にしていたにもかかわらず、自らは法のらち外にあるとでも考えているのでしょうか。これには今年から学長をも兼任し、ますます独裁化を強めている背景もあります。
 組合はこれに対して労働委員会へ塚本理事長の「証人等出頭命令申立」を行いました。大阪府労働委員会としては初めての出来事で、この成行きが注目されます。この日の調査では公益委員が塚本理事長の出頭を重ねて促し、次回は6月12日11時の予定となりました。

組合掲示板撤去事件の審問も始まる
 同時に大阪府労働委員会へ組合掲示板の原状回復と、団交拒否の救済申立をしている「平成18年(不)第5号事件」(組合掲示板撤去事件)は、本年1月24に救済申立、2月21日に第1回調査、4月10日に第2回調査が行われ、双方へ事件内容の求釈明事項が示されました。学院側準備書面の主張にはかなり無理なこじつけが多く、強引な組合潰しの意図がかえって明らかになっています。次回は5月24日10時から第3回調査が行われます。


投稿者 管理者 : 2006年06月05日 00:01

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