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2006年06月16日

教育基本法改悪法案、今国会での成立を阻む!

教育基本法全国ネットワークニュース No.32(6月 15日)

教育基本法改悪法案  今国会での成立を阻む!

気をゆるめず、改悪阻止に向けて大きな運動を

 教育基本法「改正」を審議する衆議院特別委員会では、短期間ではありましたが論戦を通じて政府案のさまざまな問題点や矛盾が露呈し、民主党の対案は政府案よりもっと右傾化したものであることも明らかにされました。国会延長も強行成立も阻むことができたのは、国会内での社民党、共産党などの奮闘と全国の世論や運動の大きな力によるものです。
 しかし6月15日の衆議院特別委員会では、自民・公明・民主・国民新党が賛成して政府案、民主党案とも次期国会に継続審議を決めました。共産党・社民党は反対しました。
私たちは決して気をゆるめず、改悪阻止にむけて夏から秋にかけてますます大きな運動を展開していく必要があります。

「廃案にせよ」と最後まで奮闘

連日の国会行動、学習・集会、宣伝など 多彩に 

 4月28日の改悪法案の国会提出、5月16日の衆議院本会議での趣旨説明、その後のほぼ連日におよぶ特別委員会の審議に対応して、全教や教育基本法全国ネットワークに参加する市民団体をはじめ、さまざまな団体が連日の国会傍聴を行ない、審議の動向を注視し必要な行動をしてきました。
 全教、教組共闘、子ども全国センター、教育基本法全国ネットワークの4者は、4・28、5・10、6・2、6・7と中央行動を重ね、会期末を4日後に控えた6月14日(水)も、国会議員会館前の座り込みを行ない、「廃案にせよ」との声を国会に響かせました。同日は出版労連が再度、衆議院特別委員会メンバーに対して要請行動を行ないました。
 4者は5月20日にはシンポジウムを開き、あらためて教育基本法のねうちを学びました。
 全国各地で集会や署名・宣伝行動がくりひろげられ、さまざまな分野の団体が相次いで「改悪法案を廃案にせよ」との声明やアピールを発表し、世論に訴えてきました。
 また国会議員に対し、全国からたくさんのメールやファックスが送られ、改悪反対の野党には力強い励ましを、「改正」推進派には大きな圧力を与えてきました。

新たな共同のひろがり ・・・ 各界連絡会の運動

 はばひろい市民や団体が参加する「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が主催した6・2全国集会は、3000人が参加して国会請願デモを行ないました。
「教育基本法の改悪を許さない各界連絡会」や全労連と4者が共同開催した「『戦争する国』の人づくりNO、教育基本法の改悪を許すな!6・7国民集会」には、2500人が参加。子どもと教育に関係する分野だけでなく、商工団体、農民団体、各種の市民団体、公務員、民間労働者、女性、青年など、さまざまな分野の人々が共通の問題としてとらえ、子どもの未来と社会の平和のために、改憲のための国民投票法、共謀罪新設、医療改悪に反対する運動と結んで立ちあがった行動でした。同各界連絡会は、新宿・渋谷駅頭宣伝など宣伝行動も行なっています。

■「廃案にせよ」 緊急電子署名に1619筆

 特別委員会の理事懇談会が14日に法案の今後のとりあつかいについて審議するとの情報を受け、教育基本法「改正」情報センター(代表:佐貫浩・法政大学教授)がホームページで「政府提出の教育基本法『改正』案の廃案を求める声明」に対する賛同電子署名を緊急募集しました。電子署名を開始した12日の夜から14日の午前10時までの36時間で、全国から「廃案にせよ」の声が1619人から寄せられ、理事懇談会に提出されました。
 こうした世論にもかかわらずしかし、15日に開かれた特別委員会は「継続審議」を強行しました。

★衆・参両議長あて請願署名  39万6130 筆に 

 総理大臣、文部科学大臣あての署名からの合計 215万9336筆

 ずっしりと重い署名の束を届けてくださった団体や個人の方、何度も何度も郵送してくださった方、地域のとりくみの報告や心あたたまるお便り、カンパを同封してくださった方、本当にありがとうございました。気をゆるめず、これからもがんばりましょう。


投稿者 管理者 : 2006年06月16日 00:00

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