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2006年10月30日

新潟大学学長選考会議選考無効確認等請求事件、第6回口頭弁論記録

■「意見広告の会」ニュース364より

学長選考会議選考無効確認等請求事件・第6回口頭弁論記録

2006年10月26日 山下威士

1 新潟地方裁判所 民事部 訴訟番号 平成18年(ワ)第32号・無効確認訴訟
2 第5回口頭弁論 2006年10月26日(木) 13:13―13:19、第1法廷開廷
3 担当  民事第2部 山崎まさよ(裁判長)、外山勝浩、西村真人・裁判官(合議)
4 原告  6名出席
5 原告側訴訟代理人 川村正敏・弁護士
           鯰越溢弘・弁護士
6 被告 新潟大学
7 被告側訴訟代理人 桜井英喜・弁護士
           小田将之・弁護士(新潟青山法律事務所)

8 傍聴人  第1号法廷 55人収容 50名前後(ほぼ満員)

9 公判状況
(1) 冒頭、裁判長より、原告適格問題について、これまでの提出書類以上の発言があるかと尋ねられ、原告側・被告側いずれも、提出書面以上の発言を求めず。
(2) 鯰越弁護士より、訴訟の進行状況について申し上げたいとして、「すみやかに実体の審理を行い、事態を明らかにしていただきたい」と発言。
(3) 裁判長より、「次回3月8日の公判において、原告適格問題について、裁判所としての判断を明らかにする」と申し渡される。
(4) この裁判長の発言を受けて、鯰越弁護士より、「3月8日というのは、あまりに先の日程ではないか、刑事事件ほどとは言わないが、裁判の迅速化に関する法律の趣旨からも如何なものか」と発言。しかし、この発言に対して、裁判長は、何も答えず、日程を再確認して、閉廷。

10 まったく私的な感想
(1) 前回の裁判長の発言で、いよいよ形式審理の最後のまとめとして、期待されるところもあり、今回の審理には、いつも以上に多くの傍聴人に支援にために参加していただき、まことに心強いことでした。ただ、結果は、上記のように、予想外の進行になりました。
(2) この3月までの5ケ月の休みが、一体、何を意味するのか、私には、まったく分かりませんが、いずれにせよ、次回で、入り口論の議論、あるいは、この訴訟そのものが、終わりになります。もちろん、私どもは、依然として、中間判決が出て、次々回以降、実質審議に入ると確信しており、先週、証拠申請(証人喚問の申請)をしたところです。
(3)現在、原告側が提出している5部の準備書面、被告側が提出している3部の準備書面、および、それらに付随する30点程度の証拠甲乙証を検討して、私どもの原告適格を判断するのが、それほどの期間を必要とするほどに困難な問題とは思えません。これは、素人の、まったくの当て推量にすぎませんが、3人の裁判官の内の、どなたかが来年4月に異動されることが予想され、それで、実質審理(いずれにしても、半年や1年近くかかるでしょうから)を4月以降にされたということでもあるのでしょうか。これは、言うまでもなく、3月に「中間判決」が出るという希望的観測の上での当て推量ですが。もちろん、「終局判決」が出て、そこで決着をつけるという、まったく単純な予測も、ありうると思います。ただ、そのためには、単独審理を合議審理に切り替えるという面倒な手間までかけて、3月に一気に終わるというのも、なかなかに考えにくいかと思います。いずれにせよ、裁判所までが、08年1月の、現学長の任期切れ(訴訟対象の消滅)を待っているのでなければ、幸いです。かくして、この訴訟は、次回3月8日まで、長い休みに入ります。
草々


投稿者 管理者 : 2006年10月30日 00:00

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