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2007年02月16日

9条世界会議、08年5月開催へ

2008年5月「9条世界会議」を成功させよう!

2008年5月「9条世界会議」を成功させよう!

 2008年5月、「9条世界会議」という大規模な国際イベントを東京をはじめとする全国数カ所で開催します。
 目的は、戦争を放棄し「武力によらずに平和をつくる」と定めた日本国憲法9条の考え方を世界の常識にするためのムーブメントを起こすことです。全国1万人規模をめざします。
 すでにジョディ・ウィリアムズさん(地雷廃絶世界キャンペーン)の来日が決まっており、シリン・エバディさん(イラン)やワンガリ・マータイさん(ケニア)といったノーベル平和賞受賞者らが、この構想に大きな関心を寄せています。世界中の平和NGOの人々が日本に大勢訪れ、文化行事も組み合わせた賑やかな行事にしたいと思います。
 この成功のために、賛同人、賛同団体、そして会議の企画や事前キャンペーンに携わってくださるボランティアの方々を大募集しています。

「9条世界会議」の呼びかけ

 私たちは、アジアや世界の市民・NGOと交流する中で、戦争の放棄と軍隊の不保持をうたった憲法9条が日本にとって平和の礎であるのみならず、平和を願う世界の市民にとっての共有財産であることを強く実感してきました。 憲法9条は、言うまでもなくアジア・太平洋戦争の惨害とその反省の上に立ったアジアと世界に対する不戦の誓いです。そして、日本の軍事大国化と海外での武力行使に対する歯止めであり、日本とアジア諸国の平和的信頼関係の基礎にもなっています。
 いま、イラク情勢の泥沼化に加え中東は再び大きな危機を抱えています。また、朝鮮半島の核危機の中、東アジアは新たな軍拡競争と戦争の危険に直面しています。このように暴力と戦争の連鎖が続き軍事化が加速する現代世界において、日本の憲法9条は、「武力によらない平和」をめざし活動する世界の多くの市民に勇気を与える存在でもあります。また、軍事費を削減し、貧困の撲滅と持続可能な社会の実現をめざそうという世界のNGOの潮流に大いに寄与するものでもあります。私たちは、この憲法9条こそ世界に誇ることができる「平和の規範」であり、世界の未来に生かしていくべき宝であると考えます。

 1999年5月のハーグ平和アピール国際市民会議は、「各国議会は、日本国憲法第9条のような、政府が戦争をすることを禁止する決議を採択すべきである」と呼びかけました。去る2006年6月にバンクーバーで開催された「世界平和フォーラム」(WPF)は、最終文書で、各国政府が「日本の9条のように憲法で戦争を放棄すること」を求めています。9条への国際的な支持は、確実に高まっているのです。
 それにもかかわらず、いま日本では、こうした憲法9条を放棄してしまえという声が高まっています。とりわけ安倍政権の下で、9条改憲の動きは加速しています。改憲論のほとんどは「世界の中の憲法9条」という視点を欠いたものです。私たちは、世界の市民・NGOと共に、世界の共有財産としての9 条を支持し「武力によらない平和」を求める大きな運動を起こす必要があると考えます。

 そこで私たちは、2008年5月に、大規模な「9条世界会議」を日本で開催することを提案します。この会議は、憲法9条を支持する世界の声を結集するものです。ノーベル平和賞受賞者を含む世界の知識人・文化人らを一斉に招聘し、憲法9条の世界的意義を明らかにし、「武力によらずに平和をつくる」という憲法9条の理念を実現するために世界の市民にできることを論議し合う場としたいと思います。
 ノーベル平和賞受賞者であるジョディ・ウィリアムズさん(地雷廃絶世界キャンペーン)、マイレッド・マグワイアさん(北アイルランドの平和活動家)、シリン・エバディさん(イランの女性人権活動家)、ワンガリ・マータイさん(ケニア・グリーンベルト運動)らが、「9条世界会議」の計画に強い関心を示しています。こうしたノーベル平和賞受賞者らに加え、日本以外で非軍事の憲法や規範を持っている、あるいは持とうとしている多くの国々から指導者・運動家らを招聘したいと思います。そして、大規模な講演会と、国際的NGOによる活発な多数の分科会を組み合わせて、全体で1万人規模となる「9条世界会議」を実施したいと思います。海外からの主要ゲストには全国を回ってもらうことも想定しています。
 すでに、1999年のハーグ平和アピール国際市民会議の主宰者であり、国際平和ビューロー(IPB)元会長のコーラ・ワイズさんは、9条世界会議開催の全面支援を約束しています。また、アナン国連事務総長の呼びかけで始まった国際N GOネットワーク「武力紛争予防のためのグローバル・パートナーシップ」(GPPAC)や、国際民主法律家協会(IADL)は、9条世界会議の支援をすでに決定しています。
 こうした国際的プロセスと平行して、去る1月29日、「9条世界会議・日本実行委員会」が発足しました。実現と成功のためには、数多くの皆さんのお知恵とお力が必要です。ご参加、ご協力をお願いする次第です。

2007年2月

  呼びかけ人 (2007.1.29現在)
  浅井基文 (広島平和研究所所長)
  有馬頼底 (臨済宗相国寺派管長・金閣寺並びに銀閣寺住職)
  池田香代子 (翻訳家)
  伊藤真 (伊藤塾塾長)
  井上ひさし (作家・劇作家、日本ペンクラブ会長)
  内海愛子 (日本平和学会会長)
  加藤登紀子 (歌手)
  鎌田實 (医師)
  香山リカ (精神科医)
  古今亭菊千代 (落語家)
  小森陽一 (東京大学教授)
  佐高信 (経済評論家)
  シキタ純 (NPO法人ビーグッドカフェ 代表理事)
  品川正治 (国際開発センター会長、経済同友会終身幹事)
  ジェームズ三木 (脚本家)
  辻信一 (NGO「ナマケモノ倶楽部」世話人)
  辻井喬 (詩人、作家)
  中川敬 (ソウル・フラワー・ユニオン)
  新倉修 (日本国際法律家協会会長)
  星川淳 (グリーンピース・ジャパン事務局長)
  松浦悟郎 (日本カトリック正義と平和協議会会長)
  三浦光世 (三浦綾子記念文学館館長)
  森村誠一 (小説家)
  山内敏弘 (憲法学者)
  湯川れい子 (作詞家・音楽評論家)
  ジャン・ユンカーマン (映画監督)
  吉岡達也 (ピースボート共同代表)
  渡辺えり子 (劇作家・演出家・女優 )


投稿者 管理者 : 2007年02月16日 00:06

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