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2004年04月12日

小泉首相の「選択肢なき開き直り」

全て毎日新聞(4/9)より

日本人人質事件が明らかになった8日夜の首相小泉の行動

 …「イラクで邦人誘拐」の報が駆けめぐった8日夜、首相は赤坂プリンスホテルで自民党の安倍晋三幹事長を交え、新聞社のコラムニストや論説委員4人と会食していた。

 カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」から外務省に「日本人3人拘束」という情報が寄せられたのが午後6時20分。同40分、ホテルの会食会場に現れた首相は第1報をキャッチしていたはずだが、顔色一つ変えずビールとワインを飲み、ステーキを平らげた。日朝関係から宰相論まで縦横に語り、9時前には品川の仮公邸に戻っている。

 「私はね、寝る時は枕元にメモを置いとくんですよ。ひらめいたらメモしておく。安倍君の人事も、近藤(剛・道路公団総裁)さんの人事も全部これなんです」

 熱弁を振るう首相のかたわらで安倍幹事長の携帯電話がしきりに鳴り、安倍氏は何度も席をはずした。「そろそろ」と安倍氏に促されてお開きになったのが8時半ごろ。首相が退出するなり「実は大変なことが……」と安倍氏が打ち明け、出席者は初めて誘拐事件を知ったという。…

小泉の9日の行動

 …首相のポーカーフェースは翌9日も続いた。午前9時の定例閣議で「自衛隊撤退せず」の方針を確認した後、新宿区内の小学校で開かれた全国交通安全運動中央大会出席こそキャンセルしたものの、午後は衆院厚生労働委員会と同国土交通委員会に出席。「緊急事態なので、審議を延期してもいい」という民主党の申し入れを拒む形で予定の政務をこなした。
 だが、不自然なまでの首相の平静さは、「撤退」=「退陣」という、選択肢なき首相の確信犯的開き直りと見えなくもない。…

 …年金問題で小泉首相を論破する、と意気込んで9日の衆院厚生労働委員会に登場した野党・民主党の枝野幸男政調会長も「こういう時は総理の陣頭指揮が大事だ。本当に審議に入っていいんですか」と念を押した。

 首相は胸を張って答えた。「政治に小休止はないと言われる。内政、外交に休みなく対応するのが政治家の職責。政治家として逃げることなく、遺漏なき対応をしてまいりたい……」

[同ニュース]
「低気温のエクスタシーbyはなゆー」より
人質事件発生を知ってから2時間も酒食を楽しんだ小泉首相と安倍幹事長

投稿者 管理者 : 2004年04月12日 00:05

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