個別エントリー別

« 大阪芸大、春闘要求書の受け取り拒否、抗議申し入れには「業務妨害」 | メイン | 芸大・大阪地方労働委員会へ不当労働行為救済申立書を提出 »

2003年07月20日

春闘要求書を突き返し、組合攻撃文書を全教職員に配布

■ 大阪私大教連
 ∟●「私大教連おおさか」2003年7月20日(No.4)より転載

 大阪芸大を経営する学校法人塚本学院は、組合執行部の不当配転や春闘要求書の受け取り拒否など、理事会による不当労働行為が次々と行なわれています。6月27日付けで、理事会は『教職員の皆様へ』と題する「通知」を全教職員に配布し、ベアと夏季一時金を一方的に支給しました。「通知」には、組合の春闘要求書は「学院側が団体交渉にはなじまないとする内容を含」んでおり、いったん返却し再検討を促したが、同一の要求書を組合が提出したため「交渉による解決は不可能であると判断し、平成15年度ベースアップ及び夏期手当については理事会の決定により暫定支給する」としています。また「教員への懲戒処分を撤回すること」という要求項目を取り上げ、交渉になじまないとするだけでなく、過去のセクハラ裁判の判決内容を掲げ、組合がセクハラに対しだらしない団体であるかのように中傷しています。組合がセクシャルハラスメント防止規定など必要な規定の整備を要求していることはまったく無視しています。他の要求項目に対しても、十把一絡げに「不可解、且つ良識を欠いたもの」として門前払いの姿勢をとっています。5月29日に提出した要求は、ベースアップをはじめとした労働条件の改善、不当配転の撤回や昇格差別をやめること、学長公選制を実施すること、専任教員を増員すること、専任職員を定期的に採用すること、教育経費削減をやめること、学生の勉学条件改善や財政の公開など、組合として当然かつ常識的なものです。
 さらに、「通知」は、「実質上の構成員が十数名と推察される少人数でありながら、いかにも全教職員の代弁者のように振舞うこのような教職員組合の不遜、横柄、且つ横暴な体質」、「組合は、こざかしくも、今日の学院の繁栄はこれまでの自分たちの働きのおかげなどとアピールをしておりますが、学院創設者、塚本英世の時代から綿綿と学院発展の障害となってきたのは教職員組合であります」などと公然と組合を攻撃し、不当労働行為を完全に無視するなど、大阪芸大理事会の非民主的で異常な体質を白日の下にさらすものとなっています。また、理事会自らが大学の地位をおとしめる行為を行ったことに、大学の将来に対する不安が教職員の間にますます広がっています。
 大阪芸大教職員組合は「現代社会の中で組合を敵視する前近代的な姿勢を改めることを強く要求する」との抗議文を提出し、地労委への申し立て準備を急いでいます。

投稿者 管理者 : 2003年07月20日 13:41

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi4/mt/mt-tb.cgi/1373

コメント