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2005年08月04日

日本学術会議「現代社会における学問の自由」、公立大学の病を直す強力な援軍

公立大学という病:横浜市大時代最後の経験(更新雑記05/7/30)

 日本学術会議 学術と社会常置委員会、「現代社会における学問の自由」(平成17年6月23日)の文書は,前回掲載したとき,要旨のみテキスト化していましたが,今回は下記のページに全文をテキスト変換しています。
●日本学術会議 学術と社会常置委員会、「現代社会における学問の自由」(平成17年6月23日)
http://university.main.jp/blog3/archives/2005/07/post_203.html
(ホームページ管理人)

 日本学術会議の学術と社会常置委員会報告「現代社会における学問の自由」においては、まさに本サイトの主題である公立大学の病が端的に指摘されている。引用魔で知られる永岑先生も当該箇所についてはお気づきでないようなので引用しておこう。

 

一般にわが国の地方公共団体においては,国立大学における文部科学省や私立大学における理事会のような,大学問題を第一義的・恒常的に考える場が存在しないか,存在してもその力は弱く,日常的な運営は大学自体に委ねられてきた。一方,大学に対する施策や財源は,選挙により交替する地方公共団体の首長の見識,並びに変動する財政事情によって左右される傾向が存在する。こうした傾向は国立・私立大学の場合にも無いわけではないが,公立大学の場合はその程度が著しく,その帰結の一端が現にいくつかの大都市公立大学の改革過程で生じている教員の流出などに現れているといえよう。(8~9頁:強調は引用者)

「首長の見識」を敢て取り上げているところが注目される。せんじつめて言えば、「いくつかの大都市公立大学」では「財政事情」に加えて「首長の見識」に問題があったから、「教員の流出」が生じたということになるからだ。
市大で闘っている方々には日本学術会議という協力な援軍がついたようだ。これへの当局の抗弁がみものである。


投稿者 管理者 : 2005年08月04日 01:29

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