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2005年11月24日

横浜市立大教員組合、昇格人事 任期制問題で交渉

横浜市立大学教員組合
 ∟●組合ウィークリー 2005.11.22

●昇格人事に関する団体交渉(11月16日)

実施時間:2005年11月17日午後6:00-7:00 

出席者:

大学当局側:福島氏、渡辺氏、田辺氏

教員組合側:上杉氏、真鍋氏、随氏、和仁氏、中西氏、山根氏

 大学当局と組合側は、2005年11月17日に行われた団体交渉において以下の内容を確認した。

 教員組合の昇任の細則・規定の提示要求と、昇任を任期制と絡ませないようにすべきだとの要求に対して、人事担当は、昇任の細則・規定類は、次回の人事委員会に提案される予定であり、まだ出来ていないとした上で、「昇任の審査対象者を推薦する際に任期制への同意を条件とすることはしない。ただし、新たな職位への移行に当たっては、新規雇用契約を結んでいただく。ただし、契約の具体的詳細についてはなお検討中である。」と応えた。 

 教員組合側から「昇任を新規契約と解釈することには納得しがたい。また、法的な問題はさておき、昇任と交換に任期制を力ずくで飲ませるようなことをすれば、教員の間に当局に対する深刻な不信感を産み、今後の大学運営は極めて困難な事態に陥る可能性があることを充分考慮し、慎重な対応をお願いしたい。」との要望に対して、当局は「任期制は法人の人事制度の根幹である」と対応した。

 そして双方は、今後とも緊密に連絡を取り合い、継続的に交渉を続けていくことを確認しあった。
 教員組合は、昇格が“新規雇用契約”になるというのは受け入れがたい論理だと考えています。前職をいったんやめて退職金を受け取るとでもいうのでしょうか。条件の変更はすべて「新たな雇用関係」だというのも強引な解釈です。この点については、弁護士とも協議しながら対応していきます。しかしそれ以上に、交渉の中でも述べたように、昇格と任期制受け入れを交換条件にするような強引で不条理なやり方を当局がもし取るとすれば、大学全体の運営にとって大きな悪影響をもたらすことを強く警告しながら、任期制と昇格人事は別次元の問題であることを主張して、当局と粘り強く交渉していく方針です。

 今回の団体交渉では、任期制への同意・非同意を問わず昇格審査の対象となることが再確認されました。実質的な人選、発議、審査の各プロセスで、非公式にであれ任期制への態度を問うような形で圧力を及ぼすことも許されないことになります。透明性・公平性・公正性に基づく人事が進められるよう、教員組合としても監視に努めていきます。


投稿者 管理者 : 2005年11月24日 00:12

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