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2005年11月25日

横浜市立大、任期制問題 昇進と任期制切り離す件は前言撤回

公立大学という病:横浜市大時代最後の経験(更新雑記05/11/22)

05/11/22
 永岑先生のサイトに掲載されていた『市大教員組合週報』で、昇進人事において雇用契約は「新規契約」とされ、従って、昇進に際して任期を付けるとする方針がいまだ変っていないということを知った。今年3月末には昇進と任期制は切り離すという話が聞こえていたのだが、どうも前言撤回し、昇進の審査対象者に推薦された時点では任期付きに同意しなくてもよいなどとふざけたことを言っているとのことである。
 昇進の推薦から決定までの間に、「あなたのような優秀な人材には再任拒否なんてありえない」などと甘言で釣っておけば、それで口説けると思っているのであろうか。もはや他人事となったとはいえ、人を阿呆にするのもいいかげんにしろという感じの話である。
 本格的な全入時代を迎え、どの大学も生き残り策を教員・職員が一丸となって絞り出しているこの時期に、いまだ全員任期制に拘泥し、多くの人材を流出させている横浜市大はもはや滑稽とさえ言える。ニンマリしているのは周辺国公立のライバル校だけであろう。
 革新官僚を気取った地方公務員と、市大のことなど何も知らない御用「知識人」とが作った、誤れる方針に拘泥し、焦土戦が行われているのだ。その策定に関わったものが、誰も責任をとらないとあっては、まるで太平洋戦争時の日本軍だ。おまけに、ゴーサインを出したトップが、近衛文麿の孫の元秘書だったりするのだから、あながちこの比喩も間違っていないのかも知れない。
 市大を支えてきた「サイレント・マジョリティー」のなかで人心離反が進んでいる。その深刻さを当局は知らないのであろう。だから「中期目標・中期目標の大枠を理解していただくほかはない。それでも出て行かれるのなら止むを得ない」なんて言葉が学長候補者の一人からためらいもなく出てくるのだ。同窓生には申しわけないが、こんな風になってしまった大学を早く辞められて幸せだったというしかない。

投稿者 管理者 : 2005年11月25日 00:22

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