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2005年12月02日

立命館大学教職員組合、学生・院生に訴えるストライキのビラ

2005年11月25日
学生・院生のみなさんへ訴えます
本日のストライキ権行使にあたって

立命館大学教職員組合

本日(11/25)のストライキ決行時間についてのお知らせ
12:00~13:00(衣笠・BKCともに)
※12:10~12:30の間は、教職員集会を開催します。
・衣笠 キャンパス西広場
・BKC リンクスクエア前
学生・院生のみなさんも、是非おいでください。

◎ 私たち教職員組合の想い
 私たち立命館大学教職員組合は、大学の教職員で組織する労働組合です。
 私たちは、生徒・学生・院生のみなさんの学びと成長に責任をもち、みなさんひとり一人が立命館で学んでよかったと実感できるように願って日々奮闘しています。そして、卒業後も立命館大学を母校として誇りに思い、将来、みなさんの後輩が立命館に入りたいと心から思ってもらうことができるように魅力ある学園・大学づくりに努力しています。
 教職員組合は、学生ひとり一人の意見や想いを大切にするために、大学で自由な立場にもとづく相互批判ができ、学びの場として活気に満ちていることを心から願っています。そのため、教職員組合は、学園・大学の目指すべき方向性や大学のあるべき姿を明らかにして、何が課題になっているのか、その課題を解決するためにはどうしていけばいいのかを、経営者である理事会と真撃に議論しています。
 そして何よりも、教員・職員それぞれの立場で、「教育・研究」活動を実践し、将来の担い手であるみなさんの成長を実感できること、それをみなさんとともに喜びとして分かちあうことが、私たち教職員の最大の働き甲斐なのです。だからこそ、みなさんへの教育活動、あるいは教育と切って離すことのできない研究活動、あるいは学生生活サポート活動などを、一層充実させていくことを真剣に考えています。

◎ 今、立命館で起ころうとしていること
 これまでの立命館大学では、学生・院生のみなさんが、そして教職員がよりよい学園・大学づくりのために議論し、全学が一丸となって学園・大学づくりを進めることを伝統としてきました。その象徴の一つが学生の意見も学園政策に反映できる全学協議会という全構成員自治の仕組みであり、他大学にはない誇りとすべきものです。
 本学では、教授会の議論や教職員組合での議論、基礎演習をはじめとする小集団クラス活動や、五者懇談会での議論を積み重ね、大学の方針に反映させる取り組みを大切にしてきました。こうした取り組みが、例えばAPUの開学や法科大学院の開設・情報理工学部の設置などにつながっています。立命館大学で常に取り組まれている不断の改革原動力は、まさにこの点にあるといっても過言ではありません。
 しかしながら、最近、立命館大学の理事の発言には・この全学協議会を否定するかのような発言も多く、教職員組合は、まさに「全構成員自治」という立命館の伝統と誇りに危機が迫ってきていることを感じています。

◎ 教職員と理事会の間で起きていること
 そうした中、理事会は今年の5月に教職員組合の春闘要求に対して、大きく二つの回答を出してきました。
 ひとつは、日々の教育・研究・業務に携わっている私たち教職員の生活・労働条件を、大きく変えようというものでした。具体的には、すべての教職員の賃金(一時金)を一律1ヶ月分カットする内容です。当然のことながら、これは、私たち教職員が働く前提である生活条件に大きく影響するものです。現在、立命館大学教職員の賃金は、関西4私大(立命館・同志社・関大・関学)をはじめとする主要10私大(+早稲田・慶応・明治・中央・法政・立教)との比較においては、最低レベルに位置しており、にもかかわらず理事会は「高すぎる」〔と〕喧伝していますが、教職員組合としては、到底受け入れることはできません。
 もうひとつは、新しい研究政策の展開です。教職員組合も研究を高度化していく必要性については理事会と同じ意見ですが、残念ながら、理事会が提案した研究カ推進政策は、全学部の教授会で批判が噴出し、理事会もその見直しに何度も着手せざるを得ないものでした。
 こうした背景のもとで、教職員組合には、1,OOO名を超える教職員から、今回の理事会提案に反対する要求署名が集まっています。私たち教職員組合は、今回の提案に対して、撤回を要求しています。

◎私たちとともに、未来の立命館を創りましょう!
 教職員組合は、今回の提案を強行しようとする理事会の姿勢は、「全構成員自治」と民王的な学園運営を根底から覆すものと考えています。もし、こうした状況が続いてしまうと、新しい優秀な教育・研究者が来ないことすら懸念され、立命館大学の教育・研究の質を低下させることにもつながってしまいかねません。私たち教職員組合は、そのようなことにならないように、理事会と議論を積み重ね、議論をし尽くすことが状況を打開できる手段であると考えてきました。
 しかし残念ながら、昨日11月24日の交渉において、理事会はこの重要な議論を打ち切って、教職員組合との合意なしに一時金の1ヶ月カットを強行することを宣言しました。
 私たちは、この事態を迎えて、法律で保障されている「ストライキ権」を行使することを判断いたしました。もちろん、ストライキ権行使により、学生・院生のみなさんに多大なご不便をかけることになることについては、全職場で議論を尽くしました。しかしながら、今後の立命館大学の未来をめぐって、私たち教職員組合が大きな歴史的岐路に立っていることの重要性に鑑み、学生・院生のみなさんに理解と協力を求めながら、ストライキ権を行使し、力強くたたかう決意をいたしました。私たちは、今後の教職員組合運動は、学園の全構成員自治を守り、立命館に民主主義を取り戻すためのたたかいであると確信しています。
 最後になりますが、学生・院生のみなさんには、是非とも、私たちのストライキをご理解くださいますようお願いいたします。そして、私たち教職員組合とともに、心から立命館大学に来て、本当に良かったと実感できる大学を創りあげていきましょう。


投稿者 管理者 : 2005年12月02日 00:11

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