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2006年01月31日

大阪府立大、非常勤職員の雇用を「17年度を一年目」にリセット 3年で雇止め 組合は抗議

大阪府大学教職員組合
 ∟●書記局ニュース(NO,392、2006/1/25)

法人、非常勤職員の雇用を「17年度を一年目」にリセット

  現在多くの非常勤職員の方が大学の運営を支えていますが, 法人化以前からの非常勤職員のほとんどは法人と労働契約をかわさず,労働条件の提示もなく勤務を継続してきました。
 そのような中,法人化後7ヶ月も過ぎた昨年の11月に,非常勤職員の方に,4月に遡る「非常勤職員発令通知書」が配布され,法人化以前から通算し今年度が3年目にあたる非常勤職員に対しては,契約の「更新はしない」と記されていました。
 複数の非常勤職員から「なぜ今頃になってこのようなものが配布されてくるのか?」「私たちはもう働くことができないのか?」「ただ一方的に送付してくるだけで何の説明もないのか?」など,不満と不安の声が多く寄せられました。
 人員削減の進む中,経験を積んだ有能な非常勤職員の存在は, 法人の円滑な運営には欠かせないものとなっています。
 府大教は,法人化以前より長年に渡り「3年雇い止め」の撤回を主張し,設置者あるいは法人と協議を行ってきました。
 今回の「通知書」の一方的な配付につきましても,府大教は抗議し,文書の撤回を要求していましたが,昨年の12月に入り,法人は,非常勤職員の雇用を「17年度を1年目」とするように改めました。各部局において次年度の非常勤職員の人事も行われようとしている中,府大教は早急に関係部局や本人への通知を行うよう求めました。
 17年度からにリセットはされたものの,現在適用されている非常勤教職員の就業規則では,契約の更新は,最初の契約の日から起算して3年は超えないと規定されております。府大教は, 今後も引き続き,非常勤職員の雇用問題について交渉を続けていきます。

注)労働基準法は,労働契約の期間の定めのある契約の上限を3年と定めていますが,3年で雇い止めをすべきというものではなく,また,契約更新してはいけないというものではありません。


投稿者 管理者 : 2006年01月31日 00:12

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