« 高等教育研究会、定例研究会 「転機を迎えた大学法人制度と国公私立大学」 | メイン | 国際人権条約、「経済的、社会的及び文化的権利に関する委員会」の一般的意見 「学問の自由と大学の自治」 »
2006年02月22日
東北大学職員組合、総長候補適任者アンケート テニュア・トラックなど
総長候補適任者アンケート組合では,総長選考方法について,2004年12月13日,総長選考会議から提示された「国立大学法人東北大学における総長候補者の選考及び総長解任の申出に関する規程(案)」において,構成員の意向を問う過程が全く示されていないことをはじめとする大きな問題点について意見と要望を表明してきました.
東北大学総長選考会議による「国立大学法人東北大学における総長候補者の選考及び総長解任の申出に関する規程(案)」(2004年12月13日)に関する要望
その後,「教育研究評議会が推薦する総長候補者の選考方法に関する申合せ」によって,教育研究評議会から推薦される候補者については,候補適任者に対する構成員による意向投票が行なわれ,教育研究評議会ではその結果を尊重して総長選考会議に対して推薦を行なうこととなりました.
この度,教育研究評議会から6人の総長候補適任者が示され,意向投票が行なわれるにあたって,組合では候補適任者の方々に以下のようなアンケートをお願いしました.回答が寄せられ次第,ウェブにも掲載していきますので,意向投票の参考にして頂きたいと考えます.-------------------------------------------------
……Q6 リーダーシップと構成員自治のあり方、総長選考規程について
私たちは、リーダーシップには構成員と社会に対する説明責任が伴い、またリーダーシップのあり方は、社会による批判と構成員の自治によって常に検証されるべきものと考えています。法人化によって強化された総長の権限と大学構成員による自治との関係について、どうお考えでしょうか。また、法人化後新たに制定された総長選考規程自体には広範な大学構成員による「意向投票」が全く盛り込まれていません。今回の意向投票は教育研究評議会の見識によって実現したものであって、候補者全員を対象とするには至っていません。現行総長選考規程についてのご意見をお聞かせください。Q7 教授会審議の形骸化等について
法人化後「トップダウン」の傾向が強まり、一部の教授会や全学委員会、さらには教育研究評議会までもが形骸化して実質的な審議があまり行われていないという不満が学内にあるようです。また、構成員の大多数が部局の意思決定に参与できない部局も発生しています。この点についていかが思われますか。Q8 社会に開かれた大学のあり方について
昨年発行された『広報マニュアル』(V.1.0)では大学や部局の「組織情報」は、スポークスマン以外の者は一切外部に開示してはならないとされるなど、東北大学が「社会に開かれた大学」とは正反対の方向に進んでいるように思われます。私たちは、批判精神と自由な言論は、学問の府である大学になくてはならないものだと考えますが、これについてのお考えをお聞かせください。Q9 テニュア・トラックについて
学校教育法改正による助教、准教授職の新設に伴って、現在テニュア・トラックの導入が具体的に検討されています。最近示された案では、助教は全ポストノンテニュア任期制、准教授の一部も同様であり、さらに現在非任期制の助手・助教授にまでテニュア・トラックを適用する可能性があることが示唆されています。このことについてどうお考えでしょうか。
投稿者 管理者 : 2006年02月22日 00:06
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi4/mt/mt-tb.cgi/1284