個別エントリー別

« 2006年度私立大学等経常費補助金の予算 | メイン | 東京大学職員組合、「給与構造・退職手当制度の見直し」に対する異議申し立て »

2006年04月07日

APU常勤講師不当解雇問題、学校法人立命館側が見解をHPに掲載

立命館アジア太平洋大学
 ∟●地域労組の主張に対する大学の見解

 APU常勤講師不当解雇問題で,学校法人立命館はAPU分会の主張に対してHPにて見解を発表していた(3月10日付)。この文書は,1月26日同分会の活動に対して,あわてて学生向けに配布したビラと主張の内容はほぼ同じものである。

 そもそも大学の教育機能を実現する上で,有期雇用制度が好ましい採用形態であることを論理立てて証明することなど不可能である。「優れた教員を安定的に、多数確保するためには、有期限雇用とすることが適切と考えています」と主張するものの,何故そう言えるのか,理由を述べる段になると,せいぜい「私立大学の財政的な制約」といった一般論でお茶を濁す程度である。

 先に本ブログでも書いたが,不当解雇問題に関わり,大学当局がこの種の言い訳じみた見解を公式HP上で発表する大学は,日本広しといえども,鹿児島国際大学と立命館大学ぐらいなものである(かの湘南工科大学の糸山栄太郎でさえそうしなかった。彼は自分の個人サイトに記載した)。ここには大学の品格は見いだし得ない。反論せずにはおれないといった責任者の心性だけが全面に出ているように思える。

 この文書を発表した大学の意図は,契約切れなのだから解雇ではないと反論するところにあるようだが,その効果はむしろ立命館大学の構造的雇用差別の政策を自ら明るみに出し宣伝したといえそうだ。新たに導入されるという「上級講師制度、嘱託講師制度」はその最たるものである。

地域労組の主張に対する大学の見解

大分県民・別府市民とつくりあげたAPUのいっそうの充実のために
-大分地域労働組合APU分会の主張に対する大学の見解-

 2月27日以降、別府市内で大分地域労働組合APU分会が主張をビラにして各戸配布しました。この主張は、この間の5回にわたる団体交渉で明確となった論点をまったく踏まえない、一方的な主張であるとともに、APUを支えてくださった県民・市民、APUの学生・教職員の努力を励ますことにならないばかりか、前進にはつながらないものです。APUを一方的に悪者にしたてあげる意図に満ちたものと言わざるを得ません。ここにAPUとして、県民・市民のみなさんに、正確な事実を説明させていただくとともに見解を明らかにしたいと思います。……


投稿者 管理者 : 2006年04月07日 00:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://university.main.jp/cgi4/mt/mt-tb.cgi/1537

コメント