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2006年05月12日

立命館は教職員のポイ捨てをヤメロ!

ゼネラルユニオン 立命館大学支部
 ∟●立命館は教職員のポイ捨てをヤメロ!
立命館は教職員のポイ捨てヤメロ(賛同署名サイト)

立命館は教職員のポイ捨てをヤメロ!

教職員の半数が有期雇用

学校法人立命館で働く,教職員は約4000名いますが,その半数の約2000名は,1年契約,11ヶ月契約など,期限の定めのある雇用契約 (有期雇用) で働いています.そして,その半数の約1000名のフルタイムの教職員には,契約更新の上限年数が決められています.

 今,全国で有期雇用は急増していますが,立命館のように,更新回数の上限が定まっているのは非常に珍しいケースです.世間では,有期雇用であっても,特別な理由 (本人に問題があるとか,会社の経営危機とか) がない限り,契約は更新されつづけるのが普通です.

1000名もの教職員が3~5年でクビ

 ところが,立命館では,主に外国語を担当する常勤講師と嘱託講師約300名,契約職員約300名,アルバイト職員約100名,その他あわせて約1000名のフルタイムの教職員に,3年,4年,5年といった契約年数の上限を定めています.そのため,毎年毎年,上限年数に達した200~300人の教職員がクビになります.もちろん,クビになった教職員がやっていた仕事自体がなくなるわけではないので,そのポストには新たに次の教職員が採用されます (そして3~5年後にはその人たちもまたクビになります).

 このような,毎年毎年,大量の教職員を入れ替えるシステムが拡大することで,教育も事務も非常に非効率的になっており,現場では正規の教職員もたいへん苦労しています.この労働者大量使い捨てシステムの理由を,立命館は 「長期に雇用を続けると,合理的な理由なくクビにできなくなるから,3~5年でクビ」 とか 「財政的な制約」 などと説明しますが,前者は,立命が教職員を合理的な理由なくクビにしたいのでなければ意味をなさないし,後者も,200~300人の教職員を毎年入れ替えることに,経済的なデメリットはあっても (募集・採用にコストがかかる) メリットは一切ないので,意味をなしません.

 そしてついに昨年その矛盾が火を噴き,争議となりました.12月には教職員ポイ捨て反対のストライキも行い,全国から注目を集めています.しかし,学校側は 「ゼネラルユニオンは教職員の誇りを傷つけている」「ゼネラルユニオンのストライキは不当」などと組合を誹謗し,不当労働行為をくりかえすだけです.

すべての関係者の連帯を!

 労働者ひとりひとりの力は小さいけれど,小さいからこそ,団結して闘う権利が保障されています.しかし実際は,1年契約で常に雇い止めの不安がある者にとって,立ち上がって闘うことは非常に困難です.また雇用形態の多様化の中で,労働者の分断が進み,立場が違うと連帯も困難です.

 そのような困難な状況の中で,ゼネラルユニオン立命館大学支部は,多くの組合員を擁し団結して闘っています.また,多くの学生,教職員が支援を表明しています.ここで改めて,立命館のすべての学生・教職員・関係者のみなさんに,立場や雇用形態の違いを越えた連帯を呼びかけます.

学生の声 - 1 - <侮蔑> との闘い

投稿者 管理者 : 2006年05月12日 00:00

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