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2006年07月03日

京都府職労大学部会、京都府立医科大学と京都府立大学の法人化に反対する

■「意見広告の会」ニュース351より

京都府立医科大学と京都府立大学の法人化に反対し、歴史と伝統、地域に根ざした両大学の発展を訴えます。

京都府職員労働組合大学部会

 現在、京都府立医科大学と京都府立大学を法人化するための計画づくりが振興しています。しかし、国公立大学の法人化は、この間の経験から明らかなように、国民や住民にとって、決して歓迎すべきことではありません。
 国立大学は、2004年4月、すべて、独立法人に移行しました。公立大学でも、翌年4月以降、法人化する大学が現れています。法人化した大学は、経営的観点にもとづく「効率化」を進めることを求められ、大学への交付金は、毎年、削減されます。その結果、教育研究費が不足し、教育研究活動に直接の支障が生じています。教員は、法人化に伴う新たな業務や外部資金の獲得に駆り立てられ、教育・研究に専念できない状態です。また、教職員の削減や任期制の導入が強行されており、それらは、教育・研究の質の低下を招いています。さらに、将来的には、法人化から6年後に、「実績」が評価機関によって「評価」され、「評価」次第で、大学や学部が廃止される可能性すらあります。
 府立の両大学が法人化されれば、両大学においても、このような様々な弊害が生じるにちがいありません。サービスの提供という視点からすれば、両大学の法人化は、京都府民はもとより、国内外の大学関係者に対するサービスの低下をもたらすのです。たとえば、法人化により、両大学は、現在でも高額な学費をさらに引き上げざるを得ない状況に追い込まれることでしょう。府立医科大学附属病院は採算の取れない分野からの撤退を余儀なくされ、府民への医療サービスは低下することでしょう。また、両大学の教育・研究条件はいっそう劣悪なものになるでしょう。
 京都府立医科大学と京都府立大学は、ともに輝かしい歴史と伝統をもち、多数の優秀な人材を輩出するとともに、教育と研究、医療提供の面において、社会に多大な貢献をしてきました。私たちは、両大学が進めてきた社会貢献の流れを押しとどめる法人化にね強く反対します。
 大学の法人化をめぐって進行している事態を広くお知らせし、同時に、府立両大学の発展方向を示すために、この度、パンフレットを作成しました。多くの関係者の皆さんにご一読いただき、両大学の法人化の動きに対して反対の声を上げていただくことを願っています。
 
京都府職員労働組合大学部会
同 府立医科大学支部
同 府立大学支部


投稿者 管理者 : 2006年07月03日 00:01

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