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2007年4月23日

龍谷大学、講師の「3年雇止めルール」を完全廃止

General Union
 ∟●General Union News

龍谷大学で、講師の「3年雇止めルール」を完全廃止

 現在、日本の多くの大学では、外国人講師と、日本人女性職員を中心に、「更新回数上限」制度が広がっている。

 「更新回数上限」とは、1年契約の更新回数を、2回や3回4回などと制限するもので、事実上の3?5年の契約(契約更新なし)とするもので、「労働者の使い捨て」そのものである。

 英語教育や、大学一般事務という大学の基幹部門を、更新なしの有期雇用の労働者に担わせることで、大学の教育や事務の継続性はズタズタになっており、現場では、正規・非正規の多くの教職員から、この「更新回数上限」制度に反対する声が上がり、その声は次第に大きくなっている。

 そのような中で、龍谷大学は、「英語教育特任講師」制度を3月で廃止したことを、廃止を要求していたゼネラルユニオンに文書で回答した。

 龍谷大学の「英語教育特任講師」は、日本人と外国人講師で、1年契約の更新回数上限2回という制度で、3年前に始めたものだが、ゼネラルユニオンは、この「更新回数上限」制度の廃止を要求してきていた。

 龍谷大学では、これ以外にも、非常勤講師の大幅賃上げも検討中ということで、これからの大学の労務管理には、非正規労働者の使い捨てではなく、安定雇用と労働条件の改善が必要であることを理解しているようだ。非正規であっても、労働条件を変更する場合は「大学とゼネラルユニオンの事前協議制」を経る協約も、2007年初頭に結ばれた。

 立命館大学を始めとして、「○年で一斉にクビ」などの非正規労働者の使い捨て政策を続けている大学があり、争議や摘発が続いている中、龍谷大学のように、非正規労働者の安定雇用と労働条件の改善に努力してほしいものである。


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