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2007年4月24日

首都大学東京、部局長選挙により民主的な大学運営の実現を! トップダウンの部局長は教員の代表ではない

大学に新しい風を(第13号)

部局長選挙により民主的な大学運営の実現を! トップダウンの部局長は教員の代表ではない

民主的な選挙制度を考える会

はじめに

 首都大学東京が 昨年4月1日に発足して2年目の年度が進行している。 この間、あらゆる局面で大学の意思決定の不効率さや不合理さが指摘されたが、人事制度検討委員会を部局ごとに設けるなど、大学運営に関する重要な意思決定を各部局の自主性に任せる傾向がある。新大学発足前には、トップダウンによる意思決定が強調されてきたが、多様な専門分野の集合体である大学の特性を考えると自然な運用方法であり、現実的に妥当な方針といえる。
 しかし、現状の部局長等任命規則では、学長が選任し、理事長が任命するトップダウン方式で部局長が選出されることとなっているため、民主的な部局運営が実現されているとはいえない。
 本稿は部局長選出に関する現状の規則を紹介し、大学の健全な発展を確保するため、民主的な選挙による部局長の選出を訴えるものである。……


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