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2007年4月27日

石川県労委、北陸大に命令書 「教員3人を授業担当に」

■朝日新聞(2007/04/25)

 県労働委員会は、北陸大(金沢市太陽が丘1丁目)が教職員組合に加入している教授・講師3人を授業担当から外したのは不当労働行為と認定し、いずれも授業担当とするよう命令書を出した。同組合は昨年5月に県労委に救済を申し立てていた。
 命令書によると、同大は薬学部が06年度から6年制に移行した際、3人が組合員であることを理由に6年制カリキュラムの授業を担当させなかったうえ、うち2人は大学院の授業の担当からも外した。
 24日に記者会見した同組合の林敬委員長は「申し立てが全面的に認められた。担当授業がないことは解雇につながる可能性もある。今後は組合活動を通して問題解決を働きかけていく」と話した。
 これに対し、北陸大の中川幸一専務理事は「命令はこちらの主張を顧みず、組合の申し立てを一方的に認めている。はなはだ心外だ。到底承知できず、再審査を求めていく」としている。

不当労働行為と認定 教員外し問題 県労働委員会、北陸大に命令

■北國新聞(2007/04/24)

 石川県労働委員会は二十四日までに、北陸大が同大教職員組合の教授ら三人を担当教員から外したのを不当労働行為と認め、三人を担当教員として扱うよう大学側に命じる決定を出した。組合側が昨年五月に同委員会に救済を申し立てていた。
 命令書によると、担当教員から外されたのは教授一人と講師二人。三人は昨年四月に設置された六年制薬学部の担当教員を外された。さらに、三人のうち、教授と講師一人は昨年度の大学院担当教員にもなれなかった。
 同委員会は、大学側が教員配置の評価方法を明らかにしておらず、研究業績などからも三人の教員外しには正当な理由がないと指摘。その上で「大学側が組合活動を嫌悪し、差別しようと教員から外した」と判断した。
 北陸大をめぐっては、別の組合員の教授二人が不当に解雇されたとして、同大に対し、地位保全を求める仮処分を金沢地裁に申請している。


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