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2007年5月 1日

学内調査で別の2科目も 立命館大「カラ講義」問題

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007042700184&genre=C4&area=S00

 立命館大経営学部(滋賀県草津市)の一部の科目を、文部科学省が「カラ講義」で大学設置基準に違反していると指摘した問題で、同大学は27日、学内調査の結果、経営、情報理工学部の別の2科目についても大学設置基準で認められない講義形式だったと発表した。

 問題が判明したのは、経営学部の「総合基礎経営学」(2単位)と、情報理工学部の「基礎情報理工学」(同)。

 総合基礎経営学は、授業を行わず、1、2年で学んだ経営学の基礎科目の試験だけを行っていた。2年生以上から履修でき、学部では必修科目として試験合格を卒業要件にしていた。基礎情報理工学も3年時の履修で、授業がなく、試験とレポート提出だけだった。

 大学は、大学設置基準に違反していないと判断していたが、文科省は「試験だけの形式は4年時しか認められない」と、単位認定は不適切との見解を示したという。

 本年度以降、講師が授業をする形式などに改める。既に単位を取得した在学生2123人や卒業生7918人の単位取り消しなどの措置は取らないという。

 中村正常務理事(教学担当)は「大学設置基準の解釈に誤りがあり、今後、改善する。学生には大学のホームページで知らせる」と話している。

 また、経営学部の「カラ講義」問題について、立命館の理事会が同日開かれ、田中照純経営学部長をけん責、担当者の教授を厳重注意にするなど7人を処分した。


[同ニュース]
立命館大:2学部で講義せず、試験だけで単位

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