研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2007年5月 7日

東和大、解雇の教員給与 支払い命じる仮処分-福岡地裁

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2007/05/20070502ddlk40040135000c.html

 09年度末にも廃校の見通しとなっている東和大(福岡市)を解雇された教員ら12人が、給与の支払いや解雇無効を求めた仮処分で、福岡地裁は12人分の給与(月額計約525万円)支払いを母体の学校法人「福田学園」に命じる決定を出した。
 福田学園は昨年、学生減などを理由に07年度の募集停止を表明。「将来的な廃学が明らか」などとして教員20人を解雇した。先月27日付で出された決定は、東和大が仮に廃学に向かうとしても、多くの学生が在学している現状では、多数の教員を解雇する必要性はないと指摘。教員側の主張をほぼ認めた。
 教員側によると、学園側は決定に不服を申し立てているといい、教員側は近く本裁判を提訴する構え。教員の一人は「学園はわれわれを早く職場に戻すべきだ」と訴えた。


東和大教員解雇は無効 福岡地裁が仮処分決定 給与仮払いを命令

西日本新聞(2007/05/02)

 東和大(福岡市)を二〇〇六年に解雇された教員十二人が、同大を経営する学校法人福田学園(現純真学園)を相手に地位保全と給与の仮払いを求めた仮処分申請について、福岡地裁(鈴木博裁判官)が「解雇の有効性を肯定することはできない」として、学園側に同年十一月分から毎月計五百二十五万円の給与仮払いを命じる決定をしたことが一日、分かった。地位保全は認めなかった。
 決定は四月二十七日付で、学園側は決定を不服として同日、教員側に本裁判の提訴を命じるよう、同地裁に求める起訴命令を申し立てた。教員側は近く提訴する。
 学園側は、同大の学生募集停止を決定した上で同年九-十月、教員二十人に解雇を通知。これに対し教員十三人(うち一人は申請取り下げ)が解雇無効を訴えていた。
 決定で同地裁は、多くの在学生がいる中で教員を大量解雇する合理性がない、などとした。
 地位保全については、職場復帰の実現を期待できないとして認めなかった。
 一日、会見した教員(53)は「主張はほぼ認められた。学園の不当な行為を今後も一つ一つはっきりさせたい」と話した。同学園は「決定に不服な部分があり、本裁判で争いたい」としている。


|