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2007年6月 4日

運営費交付金、「地方大学衰退させる」 三重大学長、交付金削減で緊急声明

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2007/06/20070601ddlk24040222000c.html

 三重大学の豊田長康学長が31日、県庁で会見し「地方における国立大学の意義を訴える」とする緊急声明を発表した。声明は同日、文部科学省に送付した。

 豊田学長は、財政当局が国立大学に対する「運営費交付金」を科学研究費補助金の配分に比例して交付する案を示したことに懸念を示し「地域貢献を考えると授業料は上げられない。中央は地方大学がつぶれたほうがいいと思っているのか」と危機感を示した。……

三重大学

地方における国立大学の意義を訴える(学長緊急声明)

 近時、経済財政諮問会議、財務省など政府の各所から、国立大学への財政支援制度をもっぱら成果主義・競争原理に基づくものに改める提言があいついでいるが、これは特に地方における国立大学の経営基盤を損なって、人材の流失・不足や地域社会・文化・経済の衰退を招き、また、我が国全体の研究水準の低下を招来して国際競争力の喪失をもたらすものであり、まことに憂慮にたえない。
 財政当局は、国立大学の基盤的経費である運営費交付金を競争的に配分される科学研究費補助金の配分に比例して交付する案を示したが、次のような多くの問題がある。……


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