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2007年6月29日

国立大交付金、『地域格差しないで』 西川知事と福井大学長 見直しで国に要望

■中日新聞(2007/06/22)

 【福井県】西川一誠知事と福井大の福田優学長は二十一日、東京都内の文部科学、財務両省を訪れ、国立大学の運営交付金の配分ルール見直しについて、交付金の必要額を確保するとともに、配分ルールを総合的な視点から検討して地域間格差を拡大しないよう要望した。
 これに対し、尾身幸次財務相は「要望の趣旨はよく分かった。今後いろいろな検討の場で文科省ともよく相談していきたい」と述べた。文科省の結城章夫事務次官も理解を示した。
 十九日に閣議決定した政府の「骨太の方針」は、本年度内をめどに交付金の配分ルールの見直しの方向性を示すとしている。成果主義や競争原理の導入が狙いだ。
 西川知事らが提出した要望書では、財務省が五月に示した配分見直しのシミュレーションは「研究実績のみを指標に六割近くの大学で交付金を五割以上減少させ、地方大学の存続を不可能にする」と危機感を表明している。

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