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2007年7月23日

100円徴収し停職 取り消し求める、琉大教授提訴

■沖縄タイムス(2007/07/20)

 琉球大学工学部の永井實教授(63)が、講義に遅刻した学生から百円を徴収し、停職一カ月の懲戒処分となった問題で、永井教授は二十日、琉球大学に処分の取り消しを求める訴えを那覇地裁に起こした。名誉棄損に基づく慰謝料と停職中の給与の合計として、一千六十五万円余りの支払いを求めている。
 永井教授側は訴状で「事実調査と評議を公開せず、弁明の機会を与えないまま密室で処分した」と指摘。百円徴収について「レジャーランドと揶揄される大学の在り方に問題提起した点では社会的に意義がある。大学の名誉を傷つけてはいない」と訴えている。
 代理人の佐藤文昭弁護士(東京弁護士会)は処分の根拠となった「学生の困惑・苦情・混乱」について「学生からのヒアリングは明らかに誘導や誤導がなされているが、処分の過程では反論すらできない」と批判した。

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