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2007年10月15日

北陸大学、不当解雇事件 チャングムファンも聞いてびっくり

北陸大学教職員組合
 ∟●ニュース、第256号

チャングムファンも聞いてびっくり

①論ずるまでもない「不当解雇」

 2007年8月10日に金沢地裁で出された『決定』は、2教授に対する解雇に関して、明快に「権利の濫用として無効」である、と結論付けています。

「不当労働行為に該当するか否かを判断するまでもなく」(16頁)、「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当として是認することはでき」(同)ないと断じ、法人に対して「解雇回避努力を尽くすべきであった」(同)と述べています。

②選択科目で残せる

 経営側は、2教授が「専らドイツ語を教える『ドイツ語教員』として雇用されたことは否定のしようがない」(学長『陳述書』平19.6.4)と主張してきました。そして「ドイツ語科目廃止によって・・・雇用契約の目的を終了するに至った」(同)と、解雇の原因を「ドイツ語科目の廃止」に求めています。
 
 これに対して、金沢地裁は、まず、「直ちにドイツ語科目を廃止しなければならない事情」が「認められない」(『決定』13頁)と判断し、例えば「選択科目として残すなどの措置は可能であった」(同14頁)と述べています。

③「職種限定」論(ドイツ語のみの教員として雇用)の破綻・・・・


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