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2007年11月26日

不正経理の教授を懲戒処分-静岡大

■静岡新聞(2007/11/23)

 静岡大は二十二日付で、研究費の不正経理を行った教授(62)を十四日間の出勤停止とする懲戒処分を行った。
 教授は平成十七年度、独立行政法人・科学技術振興機構が東京理科大に委託した「先端計測分析技術・機器開発事業」の一部を受託。東京理科大から研究費約千五百二十七万円を受け取った。このうち業者に作業を発注した約二百二十六万円について、実際に同年度に作業が行われなかったにもかかわらず、業者に渡したままにした。十八年度、業者に渡した金から作業代金を差し引き、残額約二百万円を自分の個人口座に振り込ませた。このほかにも備品の購入費を別の消耗品の名目で経理処理した。
 静大は今月五日に不正経理分を含む約三百七十七万円を東京理科大に返還した。不正経理は四月の会計検査院の実地調査で発覚した。静大は「個人口座にそのまま金が残っていて、私的流用はなかった」(総務部)としている。
 興直孝学長は「国立大学法人教員としての自覚と責任感に欠け、誠に遺憾。深くおわび申し上げます」とのコメントを発表した。

[同ニュース]
静岡大教授が開発費352万円を不当経理操作

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