研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2008年2月14日

横浜市立大学、数々の重大なコンプライアンス(倫理法令順守)違反

大学改革日誌
 ∟●最新日誌(2月13日(1))

************************************************************
横浜市立大学の未来を考える
『カメリア通信』第53号
2008年2月11日(不定期刊メールマガジン)
Camellia News No.53, by the Committee for Concerned YCU Scholars
************************************************************

【解説】

横浜市立大学では、2005年4月の独立行政法人化以降、学内が混乱し、数々の重大なコンプライアンス(倫理法令順守)違反が生じている。

以下に、【 】付のタイトルをつけて掲載する3つの文章は、横浜市立大学の教員が、内部通報制度を利用して、学長と国際総合科学部長によるコンプライアンス違反を横浜市と大学当局に告発したメールを掲載したものである。

3つの文章のうち、【1.横浜市への提訴文】の枠外の文章および枠で囲まれた文章は、メールの本文であるが、わかりやすく区分けしたものである。【2.大学当局への提訴文】【3.大学当局への提訴文への追伸】の枠外の文章はメールの本文、枠内の文章は添付された「訴状」である。

 このコンプライアンス違反の背景には、市が、大学教育に関する本質的議論を回避し、世間の注目を集めるためだけに「教員のクビ切りを可能にする大学にする」ことを、大学に強要したことがある。すなわち、クビ切りのためには、任期制と評価制度が必要であるが、大学教育の解体を阻止しようとする教員たちはそれを飲んでいない。そのため、学長が任期制と評価制度を強要しようとして、コンプライアンス違反に至った。

 また、学部長の嫌がらせは、嫌がらせを受けている特定のコースの教員をリストラすることによって、①自分に近しい教員たちの生き残りを図る、②自らの行政能力をアピールする、③浮いた人件費やコース運営予算をもって自らが所属するコースを充実させる、などのためと考えられる。これに対して、嫌がらせを受けているコースの教員やコース長は、極力友好的に対応し、筋のとおった議論や要請によって、学部長に良識ある対応を求めてきているが、一向に嫌がらせがやむ気配はない。

 なお、内部通報制度を用いた場合、大学への訴状は、匿名で届くことになっていること、市への提訴の結論が出ていないことなどを考慮し、告発者名は削除し、告発された学長名と学部長名はそれぞれ「A」「B」、被害を受けているコースのコース長名「C」、学部長と共犯の可能性がある課長名「S」、被害を受けているコースのコース名は「Y」、と表記した。それ以外は、オリジナルのままとなっている。・・・・


|