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2008年3月25日

鹿児島国際大学三教授を支援する全国連絡会、声明

 3月24日,鹿児島国際大学三教授を支援する全国連絡会は,津曲学園の上告を棄却した最高裁の決定を受けて,以下の「声明」を発表した。
 この声明は,同日13時より開催された鹿児島・県政記者クラブでの三教授記者会見の場においても配布された。

声 明 文

2008年3月24日

鹿児島国際大学三教授を支援する全国連絡会
代表 篠原三郎

 
 最高裁判所第二小法廷は、裁判官全員の一致で津曲学園理事会(菱山泉理事長<上告当時>)側の上告を棄却するとの決定を2008年3月21日に行い、その結果を3月23日に三教授に通知しました。この決定をもって三教授の全面勝訴は確定いたしました。
 2006年10月27日の福岡高等裁判所(宮崎支部)の判決(三教授の全面勝訴)を不服とした津曲学園理事会は最高裁判所に上告しましたが、地裁、高裁判決に続き、2002年3月の学園理事会の懲戒解雇処分が不当であるとする三教授の主張が全面的に認められました。
 本件は、鹿児島国際大学経済学部の採用人事をめぐる選考過程、教授会審議、運営等が不当であったとして、学園理事会が三教授を一方的に解雇したことにはじまるものでしたが、この棄却は、最高裁においても当初より私たちが主張してきたように学園理事会側の処分の不当性を認めるものであります。
 この結果を受け、私たち鹿児島国際大学三教授を支援する全国連絡会は、学園理事会に対して、以下のように要請し、すみやかに事態の解決をはかることを強く求めます。

<要請事項>
1.三教授をただちに完全復帰させることを求める。
2.三教授の名誉を回復する具体的な措置を講ずることを求める。
3.誤った処分を行った理事会メンバーは三教授に対して謝罪することを求める。
4.理事会はじめ大学当局は、この6年間にわたって大学運営を混乱させ、また大学の名誉を著しく傷つけたことの責任を明確にし、その責任の内容を学内外に明らかにすることを求める。
5.この間の裁判過程において大学財政に不要な巨額の支出を強いたことの経営責任は重大であり、大学経営者たる理事は私財をもって償うことを求める。
6.理事会はじめ大学当局は、三教授およびご家族の6年間の苦痛およびさまざまな不利益を償うための具体的な措置を講ずること求める。
以上 


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