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2008年05月14日

横浜市立大学の学位審査等に係る調査について 中間取りまとめ報告書

横浜市立大学
 ∟●横浜市立大学の学位審査等に係る調査について 中間取りまとめ報告
 ∟●「横浜市立大学学位審査等に係る対策委員会」の中間とりまとめ報告について

横浜市立大学の学位審査等に係る調査について
中間取りまとめ報告書

1 中間報告にあたって

 当委員会は、横浜市立大学大学院における学位審査の問題等について、事実関係の調査並びに再発防止策の策定などを早期に行い、大学の信頼回復を図ることを目的に設置された。
 これまで委員会を4月11日、17日、25日の3回開催し、医学研究科の学位審査における金銭等の授受に関する調査結果について、委員会における議論を踏まえ、中間報告としてまとめた。

 調査にあたっては、委員会に調査部会を設置し、調査部会による調査結果をもとに委員会において事実関係の解明に取り組んだ。
 調査部会による調査は、平成16年度から平成19年度までの間、学位審査に関係した教員に対する聞き取り調査と平成16年度から平成18年度までの間に学位を取得した者に対する記名式アンケート調査により実施した。
 調査は、学位審査に係る金品の授受及びその理由を中心に実施し、調査対象である61名の全教員への調査を行うとともに、学位取得者についても、226名のうち102名から回答を得ることができた。
 この102名は宛先不在で返送された51名を除く調査対象者の約58%を占めており、半数を超える対象者から回答の協力を得た。
 調査部会の調査は、任意の調査であるため、学位取得者の中に多くの未回答者がいることや教員調査と学位取得者アンケート調査との間に不一致があるなど、一定の限界はあったものの、医学研究科にお2ける学位審査に係る状況については、概ね実態を把握することができたものと考えている。

 金銭の授受に関しては、調査対象となった教員のうち、16名から「金銭を受け取ったことがある」という回答があるとともに、「金銭を受け取ったことがない」と回答した教員においても、20名から「金銭をもってきたが、受け取りを断ったことがある」という回答があった。
 今回、金銭の授受が確認された事例は、以下のようなものであった。…

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