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2008年06月10日

文科省、立命館大学生命科学部における入学措置直後の転学部措置について

http://www.nicer.go.jp/lom/data/contents/bgj/2008060403001.pdf

以下は,毎日新聞記事。
http://mainichi.jp/kansai/news/20080605ddf001100004000c.html

立命館大:転部問題 99年にマニュアル作成 新学科不許可避け

 立命館大(京都市中京区)の転部(特別転籍)問題で、同大学が入学者の超過率が高いと予定している学科などの新設が許可されないことを懸念し、特別転籍のケースを事前に定めたマニュアルを99年に作っていたことが分かった。大学側は「あくまで学生の教育環境に配慮した措置」としてきたが、大学運営を重視した措置だったことが裏付けられた。

 文書は「2000年度入学者の『特別転籍』実施手続きについて」と題し、99年12月の日付で「取扱注意」と付記されていた。

 特別転籍を募る場合を(1)過去4年間の超過率の平均が学部単位で1・5倍を超え、学部・学科の新設が認められなくなる場合(2)同期間の平均超過率が1・3倍を超え、大学院新専攻設置の審査が慎重審議の対象となる場合(3)超過率が1・47倍(今年度は1・4倍)を超え、私立大学等経常費補助金が受けられなくなる場合、と明記。

 「大学設置審査分科会決定の審査内規で学部などの設置や定員増が認められない」((1)のケース)などと説明。00年度に産業社会学部人間福祉学科など2学科の設置申請、大学院で2件の新研究科・専攻の設置協議を控えているとし、入学者数が基準を上回れば「ただちに特別転籍の募集を行う」としていた。

 実施は常任理事会が決め、関係学部の教授会は追認と記載。今年度の生命科学部の特別転籍はこの手順で行われた。それまではマニュアルの基準を上回る超過はなく、学科などの設置も認められてきた。

 マニュアルの作成理由について、立命館大広報課は「特別転籍が必要になった場合、実施が遅れて授業を受けられなくなるなどの学生の不利益を回避するためだった」としている。


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