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2008年06月16日

全国の私大春闘アピ-ル

北海道私大教連
 ∟●全国の私大春闘アピ-ル

 日本私大教連は6月8日に全国代表者会議を行い、北海道私大教連からも代表が参加しました。その会議での「春闘アピール」から要旨を掲載します。

08春闘と私大助成運動をとりまく情勢は、
①この間の増税・社会保険料値上げによる可処分所得の減少、生活必需品の値上げラッシュによる家計負担増の中で取り組まれています(東京私大教連の試算では、4人家族・年収750万円世帯の私大教職員の場合、可処分所得は2000年より4.72%減少、物価高による負担は対前年比0.94%増)。
②「競争と淘汰」の大学政策の下で、多忙化と長時間労働が深刻化し、健康不安が増大する中で取り組まれています。このことは、労働安全衛生法で規定されている「安全衛生委員会」への関心の高まりにも示されています。
③大学の主人公であるべき学生の就学環境の悪化、格差拡大により大学教育を受ける権利が脅かされる中で取り組まれています。高学費問題への社会的関心のかつてない高まりは、民主党の「高等教育無償化法案」や共産党の学費提言に反映しています。また、国際平均並みの教育予算要求へと踏み出した文部科学省と、これを認めようとしない財務省との対立が先鋭化しています。

08春闘と私大助成運動は、働く者の生活・健康と権利、学生の大学教育を受ける権利を守り、同時に、知性に裏打ちされ、社会に恥じない「大学らしさ」を取り戻す上で、きわめて重要な意義をもつたたかいになってきています。
 ベアを軸とした賃金要求を正面から掲げ、1日でも早く、1回でも多く団交日程を入れ、粘り強く春闘団交を推し進めていきましょう。そして全国各地の私大春闘を一つの大きな流れにすることで、大きな前進を勝ち取りましょう。


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