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2008年06月30日

首都大学東京、任期なし教員の給与格差問題  組合「給与の格差は放置できない」

首都大学東京労組
 ∟●(手から手へ第2492号)

[任期なし教員の給与格差問題]
組合「給与の格差は放置できない」

 任期を付されていない教員の給料は、2010年度まで基本給のみ昇給する扱いになっており、組合はこれまでも「任期付、非任期のどちらであっても、同等の仕事をしており、任期を付されていない教員の給料の職務基礎額が昇給しないという制度は問題であり、是正すべき」と主張してきました。2010年度は任期制教員の再任判定が行われるとしであり、再任されれば職務基礎額が10号昇給し、その格差は20号となり、これまで以上に給料の格差が拡大します。
 組合は「経過措置とされている2010年度までの基本給の昇給を続けること。任期を付されていない教員についても、職務基礎額の昇給を行うこと」を重ねて申し入れました。
 教員の給料については、法人化後、任期制教員には50万円刻みの給料とし、任期制の同意しない教員には、昇給も昇格もないという「世界にどこにもない」給料制度を一方的に押し付けてきました。しかし、組合の指摘通り、この制度は運用困難との判断から、現在の給与制度に改めたという経緯があります。2010年度は、中期計画の最終年度でもあり、再任判定の年にもあたります。制度の見直しは不可欠です。
 当局はこうした組合の主張に対して、「制度の不断の見直しは必要」としながらも、「検討する」との発言に留まりました。7月には、管理職の人事異動も予定されており、組合のこうした認識や主張、これまでの交渉の経緯などをきちんと引き継ぐよう、申し入れて専門委員会を終了しました。


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