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2008年07月01日

国際人権活動日本委員会、日本の実情を伝える人権報告書--自由権規約第5 回日本政府報告に対する「カウンターレポート」

国際人権活動日本委員会
 ∟●「日本の実情を伝える人権報告書--自由権規約第5 回日本政府報告に対する『カウンターレポート』」(2008年6月12日)

日本の実情を伝える人権報告書

はじめに

 貴委員会の自由権規約の履行に向けた不断の努力に深甚の敬意を表する。
 日本政府は、1昨年12 月に自由権規約第5 回政府報告を提出期限を大幅に遅れて提出した。第4 回政府報告の審査は1998 年10 月に行われたので、第5回政府報告が行われる2008年10 月まで、実に10 年の年月が流れることになる。

 日本の人権状況を顧みると、この10 年は一方で日本政府が自由権規約を軽視し、人権改善に向けての努力を著しく怠ってきた年月であり、他方で法律家やNGO が自由権規約の国内における普及と定着のために前進を重ねてきた歳月として記憶されるべきである。このことによって日本の人権が国際的な人権水準からみて益々見劣りのする状況にあることを誰もが実感する事態に立ち至っていることを示している。

 私たちは、今回の日本政府報告を検討し、市民の立場から人権の実情を伝える必要を痛感した。残念ながら、政府報告は人権に関わる真の姿を伝えていない。私たちは最後に紹介するように、いずれも日本の平和と人権、とりわけ市民的及び政治的権利を具体的な事件を通して実現しようとたたかい、そこから生まれる諸課題を社会問題として運動によって解決させようと試みる団体である。

 このレポートはたたかいのなかから生まれた人権の改善案を今回の政府報告に対応させて4団体共同で提起するものである。
 私たちはおおむね自由権規約のアーティクルに従って記述した。
 このなかのできるだけ多くを、貴委員会が作成されるリスト オブ イシュに取り上げていただきたいというのが私たちの切実な要望である。…


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