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2008年07月11日

横浜市会、謝礼金問題の最終報告めぐり論議

http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiijul0807259/

 横浜市大医学部の学位取得に関する謝礼金授受問題で、同大の対策委員会が九日まとめた最終報告書の内容が、十日の市会都市経営・行政運営調整委員会(佐藤祐文委員長)に報告された。市会の関心は信頼回復に向けた市大の取り組みに集中。市側の説明に対し、実効性のある改革を求める意見が相次いだ。

 高梨晃嘉氏(民主)は、対策委が再発防止策として打ち出した医局改革について「人事の透明化などが本当にできるのか」などと市側の見解をただした。太田正孝氏(無所属クラブ)は「(謝礼金問題でぎすぎすした)医局内の人間関係の融和を図るべきだ」と注文した。

 これに対して市側は、「徐々にだが、民主的な運営が行われていると認識している」と、大学側の自発的な改革努力を見守る考えを表明。金田孝之副市長は、医局内融和について「信頼関係、チームワークが重要」と答弁し、市が取り組むべき課題との認識を示した。

 この日の委員会では、二〇〇五年度に独立行政法人化され、市と一線を画す存在となった市大に対する市の支援の在り方や、学位取得をめぐる金銭の授受が立件される可能性も取り上げられた。

 鈴木太郎氏(自民)は、市大の自律的な改革努力を促すためにも、「市の関与は最小限にどとめるべきだ」と主張。石井睦美氏(公明)は、学位取得にからむ金品要求が最終報告書の中で法に触れる恐れがあるとされたことを念頭に、「(立件という)最悪の事態も想定するべきだ」と指摘した。


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