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2008年07月29日

文科省、補助金4億8000万円 立命大転籍問題、留学生も減額へ

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008072800082&genre=C4&area=K00

 立命館大で今春、定員超過した生命科学部の新入生に転部を募集した特別転籍の問題で、学校法人立命館(京都市中京区)が本年度と来年度の2カ年にわたり、留学生の授業料減免と施設整備への補助金が支給されない見通しになったことが28日、分かった。

 授業料減免については2年間で約4億8000万円の収入減になる見込み。施設整備は、昨年度の実績では約1億円の補助を受けていた。すでに本年度の経常費補助金の25%に当たる約15億円の不交付が決まっており、法人執行部の責任があらためて問われそうだ。

 立命館などによると、不交付の対象は、大学独自の留学生への授業料減免措置に国が補助する「政府開発援助外国人修学援助費補助金」と、研究施設やコンピューター設備の整備、耐震補強などへの「私立学校施設整備費補助金」。それぞれの交付要綱に経常費補助金不交付となると交付の対象外になると明記されている。

 立命館は、留学生の授業料減免について本年度は立命館アジア太平洋大(APU)で約18億円、立命館大で約1億5000万円を予算計上し、うちAPUは2億円、立命大は4000万円を補助金でまかなうことを見込んでいた。両大学の留学生約3600人のうち2800人が減免制度を利用する見込みだが、「制度の縮小はせず、留学生に影響はないようにする」としている。


[同ニュース]
立命館大転籍問題、留学生補助も不交付に
留学生補助も不交付の見通し、立命館転籍問題

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