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2008年07月30日

不祥事3大学に罰! 「事業・研究資金支給せず」…文科省

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080729-OYT1T00455.htm

 文部科学省は、今年になって学位取得に絡む不祥事などが発覚した横浜市立大と立命館大、瀬戸内短大の計3大学に対し、大学の優れた事業や研究に支給する「競争的資金」計4億2400万円を採択しないことを決めた。

 大学の不適切な管理体制を理由に、高等教育を支える競争的資金が不採択になるのは初。同省は資金面でペナルティーを科すことで、綱紀粛正の徹底を求めたいとしている。

 横浜市立大は今年3月、医学部の教授らが学位取得に対する謝礼を受け取っていたことが発覚。立命館大は、今年度入試で定員を超えた学部の新入生に他学部への「特別転籍」を促していたことが問題となり、瀬戸内短大は、教職員の退職金を学校の運転資金に充てていたことが表面化した。

 大学教育の競争的資金は2002年度、優秀で熱心な研究や教育をしている大学や研究者に資金を手厚く配分するために創設され、公募で交付先を選定する。今年度の予算規模は680億円で、全国の大学から1000件を超える申請が出ている。

 このうち横浜市立大が他大学と共同で計画していた「ボーダレス医療維新プログラム」(1億2000万円)など2事業計1億6500万円分と立命館大の2事業計1億9400万円、瀬戸内短大の1事業6500万円が、いずれも採択されない。


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