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2008年08月12日

立命館大学が直面する8つの課題

「立命館学園一時金訴訟をすすめる会」のブログ
 ∟●立命館大学が直面する8つの課題

立命館大学が直面する8つの課題(経済学部教員有志)

 経済学部の内山先生から、経済学部教員有志で議論してまとめられた「立命館大学が直面する8つの課題」という文章を寄せていただきました。

 非常によく考えられた論点整理になっていると思いますので、こちらに掲載して、幅広い方々からのご意見をお受けしたいと思います。

------< 引用開始 >------

立命館大学が直面する8つの課題(草案)

2008年8月8日
経済学部教員有志(代表:内山 昭 田中 宏)

立命館大学は多くの課題をかかえています。個々の問題に有効に対処し、解決を図るためには問題の全体像を把握すること、学園が抱える諸問題を中長期的視野に位置づけることが必要です。

立命館憲章が掲げる「自主、民主、公正、公開、非暴力の原則」に立脚すると、私たちが直面する課題は次の8点に整理することができます。

1.<トップの引責辞任>
特別転籍の実施、理事長・総長の退任慰労金の倍増による社会的信用の失墜、国からの経常費補助金の15億円カット処分(行政処分)は歴史的な汚点である。特に巨額の経常補助金カット処分は法令違反や社会的不正によるものであり、そうでなければ基準に従って補助金は私立大学に交付され、大学は受け取る権利を持っている。学園トップはこれらに対する重大な責任を自覚し、引責辞任することを求める。

2.<学長と学部長理事中心の大学運営>
理事会(経営当局)は教育・研究に直接責任を持つ教職員主体の大学運営、教職員の自発性を引き出す大学運営に努める。実際の運営は学長(総長)、学部長理事を中心とし、常務会を廃止する(または単なる連絡機関とする)。大学協議会を一層実質化する。学部長会議を常設機関として制度化する。

総長選出について全構成員の総意を反映できるよう総長選挙規定を改正する。理事長の選出方法を改善し、リコール規定を導入する。非常勤または非正規の教職員の役割を正当に位置づけ、大学運営に参加する場、機関を設置する。

経営は目立たず、縁の下の力持ちに徹する。すなわち「教育・研究を経営の手段」とするのではなく、「経営は教育・研究の手段」「縁の下の力持ち」として、「落ち着いて教育・研究のできる環境条件」を整備する。(就業規則・懲戒手続規定の変更、裁量労働制、監事監査、内部監査、通報システムなど、以上に対する再検討が必要)…


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