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2008年08月29日

石原都知事フランス語蔑視発言訴訟、控訴審第二回期日のご報告

石原都知事のフランス語発言に抗議する会
 ∟●控訴審第二回期日のご報告

訴審第二回期日のご報告

6月25日水曜日10時半から、東京高等裁判所820号法廷で控訴審の第二回期日があり、同日結審しました。判決の言い渡しは9月10日13時10分からと指定されました。

今回の第二回期日には、これに先立って平成20年6月3日付けの控訴理由補充書(2)及び同月17日付けの控訴理由補充書(3)が提出されました。また、陳述書を5通新たに提出しました。

補充書(2)においては①匿名表現による名誉毀損の問題、②対抗的言論の問題、③社会的評価の問題について控訴人の主張が展開されています。

より具体的には、補充書(2)は、まず、一審判決が、「人間というのは物事の変化とういうものが一番怖い、新しい事態というものを迎え入れることが非常にできにくい、本質的に非常に保守的な動物、生物でありますけれども、今度のこの大学の構想も。」「こういうものに反対した連中というのは、もう本当にリタイアリングな保守的っていうか退嬰的な人たちばかりで。」「過程で聞きましたら、ドイツ語の先生が十数人いて受講者が4人しかいない。フランス語の先生は8人いるけど受講者が1人もいない。」という第二発言について、発言の対象者についての具体的な特定を欠くと判断したことに関し、過去の裁判例に照らし、本件発言程度の発言の対象者についての言及があれば発言の対象者に関する特定性に欠けるところはなく、名誉毀損が成立しうるとの点を明らかにしています。……


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