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2008年09月16日

高知大学長選不正、行政訴訟 国の裁判所移送申し立てを却下-地裁

http://mainichi.jp/area/kochi/news/20080913ddlk39040675000c.html

 高知大学長選考に不正があったとして、高橋正征・同大名誉教授らが国に学長任命行為の取り消しを求めている行政訴訟で、高知地裁は12日までに国側が求めていた東京地裁または高松地裁への移送申し立てを却下した。
 行政事件訴訟法では、行政庁を被告とする取消訴訟はその行政庁の所在地の裁判所で行うとする一方、事案処理にあたった「下級行政機関」の所在地の裁判所でも行うことができると定めている。
 国側は、高知大は行政組織法上、文部科学省の「下級行政機関」に該当しないと主張。これに対し高知地裁は、高知大は学長選考会議や学内意向投票などを行って学長候補者を選び、文部科学相に推薦したことなどを指摘。高知大が「学長任命処分について事案の処理そのものに実質的に関与したと評価できる」と判断した。
 決定に対しては即時抗告ができるが、国側の高松法務局担当官は「今後の対応は関係各省と検討中。1週間内に判断する」としている。

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