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2008年09月29日

立教女学院裁判傍聴記

首都圏大学非常勤講師組合
 ∟●『控室』第68 号

立教女学院裁判傍聴記

 去る8 月25 日、9 月1 日に東京地裁で行われた清野さんの裁判を傍聴してきました。
 ご存知の通り、この裁判事案は、派遣を経て嘱託という名目で立教女学院大に直接雇用された清野さんが、事前に知らされてもいない3 年雇い止めというルールにかかるという理由で、いきなり雇止めを受けたというものです。よって、この訴訟の重要な論点は、正規職員と同様に働いていた清野さんがしっかりとこの3 年雇い止めの説明を受けたうえで解雇されたかどうかという点になります。
 証人尋問が行われた当日、両日とも傍聴席に入り切れない80 人ほどの方々が傍聴に参加され、清野さんに対する支援の程が裁判官にもしっかりと伝わったと思われます。
 その証人尋問ですが、通常の民事訴訟の場合、原告側の証人(:原告本人を含む)に対する尋問と、被告側の証人に対するものが行われます。今回の裁判で言えば、8 月25 日が原告側の、9 月1 日が被告側の証人に対するものでした。
 そこで、2 回ともこの公判を傍聴した筆者が稚拙ながらも、そこで争われた論点を、9 月1 日の公判を中心に整理して、皆さんにお伝えしたいと思います。……


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