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2008年10月30日

教授解雇は重すぎ無効、国際基督教大の論文盗作

http://www.47news.jp/CN/200810/CN2008102901000859.html

 指導していた大学院生の論文を盗作し、学会で発表したとして解雇された国際基督教大(東京都三鷹市)の元教授(53)が、地位確認などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は29日、解雇を無効と認め、未払い賃金を支払うよう大学に命じた。

 中西茂裁判官は「論文を写し、発表要旨を作成したのは、発表メンバーの学生。元教授は複製の事実を知らず、処分は重すぎる」と判断した。

 判決によると、元教授は2005年の学会で、大学院生4人と共同で、ホームレスに対する意識調査について発表した。これに対し大学は、別の大学院生の修士論文を写し、発表要旨を作成・配布したとして、07年3月付で解雇した。

 大学側は「元教授が論文から写したことを知らなかったことはあり得ない」と主張したが、判決は、論文と発表要旨は同じ調査データを用いており「盗作と考えなかったとしても不合理でない」と指摘した。

 同大は「主張が認められず残念。控訴を検討する」としている。


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