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2008年11月25日

理事会の独断専横批判 立命館で学生がデモ

週刊金曜日、金曜アンテナ(2008/11/21)
11.16 立命にちょっとひとことデモ

 学生は高学費にあえいでいるのに、経営トップにはお手盛りの退任慰労金――。こんな大学はおかしいと、京都市北区の立命館大学周辺で学生たちが学園祭当日の11月16日、「立命にちょっとひとことデモ」を行ない、理事会の独断専横を批判した。
 立命館大学ではこの数年、「平和と民主主義」の教学理念に反する不祥事が相次いでいる。全教職員の一時金1カ月分カット(2005年・訴訟中)、総長選挙規定の改悪(06年)、理事長らトップ2人への合計1億6000万円の「退任慰労金」支給(07年)、生命科学部新入生への「特別転籍」問題に伴う私学助成15億円カット処分(08年)――といった具合だ。いずれも学園トップの専断的運営が背景にあり、最近では大学側は、学友会費の代理徴収中止の意向まで示すなど、学生自治会活動への抑圧姿勢も強めている。「ひとことデモ」は、大学の企業化に疑問を抱いた産業社会学部のA子さん(22歳)ら7人が呼びかけ、学生と支援者ら約50人が参加。「簡単には染まらない」との意志を表す黒の衣装で、「学費下げろ!」「理事会出てこい!」と訴えた。A子さんは「大学のあり方に疑問の声を広げるタネをまき続けたい」と、活動継続に意欲的だ。

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