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2008年11月25日

中教審大学分科会、大学設置審査の現状を憂慮

全私学新聞
 ∟●〝大学設置審査の現状を憂慮〟

〝大学設置審査の現状を憂慮〟


大学分科会
納谷大学設置分科会長代理が問題点報告
委員から規制改革等への不信感次々と

 中央教育審議会の大学分科会(分科会長=安西祐一郎・慶應義塾長)が十月二十九日に文部科学省内で開かれ、大学教育の国際的な質保障の観点等から、大学設置基準と設置認可の在り方が議論された。
 この日は、大学設置・学校法人審議会の納谷廣美・大学設置分科会長代理(明治大学長)が出席し設置基準と設置認可の現状と課題を報告した。
 納谷会長代理の報告によると、大学設置にかかわる申請が多様化する中で、規制緩和から設置審査内規が廃止され、定量的基準がなくなったため、大学人の常識からすれば不適切と思える申請についても、設置基準に具体性がないため、最終的に「不可」とするには明確な根拠を示しがたい状況となっている。また届け出による学部の開設等が可能になったことから届け出制の趣旨を逸脱するようなものも出て来ており、さらに審査期間の短縮により十分な審査が難しくなっているなどの問題点を指摘、大学設置審査をめぐる現状への強い憂慮を表明した。…


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