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2008年12月01日

ノーベル賞受賞と基礎研究をめぐる環境

きかんし私大教連(2008.11月号)

ノーベル賞受賞と基礎研究をめぐる環境

 本年度のノーベル物理学賞と化学賞が4人の日本人に授与されることになった。それに関連して、日本の自然科学の基礎研究が育てられる環境について、受賞者からも意見がでている。私は日本の研究は、「独立行政法人化」が本格的に進行した2005年頃から質・量ともに下降傾向にあると感じている。毎年の研究費の減少は、競争的資源の獲得を激化し、とくに長い時間を必要とする基礎的研究を育てる環境を破壊している。また、研究者数の減少、とくに若い研究者に歪んだ競争を強いて、将来の優秀な人材を摩滅させている。今後の日本の研究を考える人の参考になればと思い、以下の報告を紹介する。……


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