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2009年01月26日

京都大学の非常勤切り、常勤と同レベルも年収200万以下 派遣切り「人ごとでない」

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090123014.html

 「派遣切りは人ごとではない。経験を積んだ職員が大学を次々に去れば研究活動に支障が出るのでは」。京都大が2010年度中に約100人の「雇い止め」をすることについて、来春以降も勤務継続を希望する非常勤職員の女性(52)は表情を曇らせる。

 女性は2005年の採用。理科系学部の図書室で専門書や論文の管理、検索業務を1人でこなす。以前は常勤職員の仕事だったが、人員削減の影響で非常勤職員の仕事に。給与は時給制で、年収は200万円を下回る。

 図書室は来春、別学科のものと統合が決まり、移転計画やレイアウトの構想も練る。残業も増えた。「仕事は補助的とは言えず重責を感じる。将来への不安も頭から離れない」と訴える。

 女性が勤務する研究室の准教授(41)も「専門知識や経験が必要な仕事を担う非常勤職員はほかにもいる。雇い止めを実施すれば確実に研究は滞る。職場に与える不利益も考えるべきだ」と話している。


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