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2009年02月06日

平成20年度私立大学等経常費補助金特別補助の採択状況

日本私立学校振興・共済事業団
 ∟●月報私学 2月号(No.134, 2009)

平成20年度私立大学等経常費補助金特別補助の採択状況

 私学事業団が交付する私立大学等経常費補助金特別補助では、競争的視点を取り入れ、有識者による審査を基に採択を行う補助項目を設けています。本号では、今年度の採択状況等について取り上げます。

一 平成二十年度の採択制補助項目
 今年度の採択制補助項目は、次の①から③の三項目です。
①教育・学習方法等改善支援
 教育・学習方法等の改善のための取り組みを支援するために、私立大学等が取り組む課題を対象に補助するもので、採択年度から三年間優先的に補助されます。
② 新規学習ニーズ対応プログラム支援経費
 社会人の新たな学習ニーズにこたえるためのプログラムの開発・実施を行う学校のプロジェクトを対象に補助するもので、採択年度から三年間優先的に補助されます。
③定員割れ改善促進特別支援経費
 定員割れ解消のために、学校規模の適正化及び改善・効率化に取り組む私立大学等に対し、一定額を原則として五年間(三年後に中間評価を実施)補助されます。

二 審査・採択方法
 採択に当たっては、「私立大学等経常費補助金特別補助検討委員会」(以下「検討委員会」といいます)の下に置かれている審査専門委員が書面審査を行います。書面審査は、補助項目ごとに定められている審査の視点に掲げられた事項を総合的に評価しています。この審査結果をもとに、検討委員会において審議が行われ、予算額の範囲内で採択課題が決定されます。
 なお、「定員割れ改善促進特別支援経費」の採択に当たっては、書面審査の結果をもとに審査専門委員で構成する改善計画審査委員会における合議審査により予算額の範囲内で採択候補校の選定が行われた後、検討委員会において審査結果の審議が行われ、採択校が決定されます。

三 申請状況及び採択状況(表)
①教育・学習方法等改善支援
 私立大学等一校につき、新規分と継続分を合わせて一二件(ただし、継続分のみで一二件以上の場合は、当該継続分すべてを申請することができるが新規分の申請はできない)までの申請としました。新規分の審査においては、「イ」から「へ」六つの区分で、それぞれ審査を行いました。この結果、総申請数四、二三二件(新規分一、五六四件含む)のうち、三、五七〇件(新規分九〇二件含む)が採択(新規分の採択率五七・七%)されました。
② 新規学習ニーズ対応プログラム支援経費
 私立大学等一校につき一件(一プロジェクト)の申請としました。総申請数六四件(新規分三五件含む)のうち、五二件(新規分二三件含む)が採択(新規分の採択率六五・七%)されました。
③定員割れ改善促進特別支援経費
 私立大学等一校につき一件の申請としました。大学六一校(新規分四一校)、短期大学五〇校(新規分三八校)の合計一一一校(新規分七九校)から申請があり、新規分として大学一九校、短期大学一一校が採択(新規分の採択率 大学四六・三%、短期大学二八・九%)されました。

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