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2009年02月17日

大学入試 センター試験軸に改革を

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/77555

 大学入試センター試験を経て、大学は本格的な受験シーズンに入っている。センター試験は20回目を迎え、すっかり定着した感があるが、今後ともいまのままでいいと考える人は少ないだろう。

 進学率の上昇に伴う過度の受験競争を反省し、国公立大に共通1次試験が導入されたのが30年前だ。それが衣替えして、私大も利用が可能となったセンター試験は1990年に始まった。

 しかし、数字の上では志願者が皆どこかの大学に入れる「全入時代」が近づくいま、状況は大きく変わった。少子化が進む一方で、規制緩和で大学・学部が増えて入学定員が拡大したためだ。

 大学が入りやすくなれば高校生の学習意欲は下がり、大学生の学力維持もままならない。高校と大学が直面する学力問題は深刻だ。昨年暮れ、中央教育審議会が出した大学の学部教育に関する答申も、そうした危機感が背景にある。……


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